歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

”歩行専門”の自費リハビリ施設 「アルコネクト」

~維持ではなく改善を目指すリハビリを追求~

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リハビリコラム

2022-03-05 13:37:00

覚えておきたい!腰痛を和らげるための運動とは?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設

ARUKONECT (アルコネクト)の
代表市川です。

 

 

今回のコラムは腰痛を和らげるための
運動について解説していきたいと
思います。

 

 

”テレワークになり、腰痛がツライ”
”腰痛がなかなか治らない”
そんなお悩みはありませんか??


腰痛をご自宅でできる運動で
和らげることができたら良いですよね!

 

 

腰痛は様々な原因で起きますが、
ここでは非特異的腰痛と定義したいと
思います。


非特異的腰痛とは、炎症、腫瘍、感染など
原因が明らかなもの以外の腰痛です。

 

 

Quentinらによれば、
自宅で運動を行うことで、
痛み・機能障害を改善できることが
あきらかにされています。


※機能障害とは?
腰痛が日常生活に与える影響のことです

 

 

では、どんな運動が効果があったのか
気になりますよね!


①脚や体幹などのストレッチを行うと
 痛みを改善することができる。

②ヨガを行うと機能障害を改善する
 ことができる。


以上の2つのことが明らかにされています。

しかし反対に、リラクセーションは腰痛を
悪化させることもわかっています。

 

 

Quentinらの調査に使用された論文の
ほとんどが筋力トレーニングと有酸素運動を
一緒に実施していました。
そのため、
どの運動が効果があるのか
断言することは難しいと述べています。

 

 

一方でHaydenらも腰痛に
効果的な運動を調査
しています。


痛み
ピラティス、マッケンジー法、
体幹強化、機能回復プログラムが
効果的ということがわかりました。


機能障害にはピラティス、マッケンジー法、
機能回復プログラム、柔軟体操が効果が
あるということもわかりました。


※ちなみにHaydenらは、非特異的腰痛が
12週間以上ある方を対象としています。

 

 

私は非特異的腰痛に対してリハビリを
行う時には症状に合わせたプログラムが
必要だと考えています。


①関節の動きが原因なのか?
 (動きすぎる?固すぎる?)

②筋肉が原因なのか
 (弱いのか?働きすぎているのか?)

③神経と筋肉が調整できていないのか?


このように原因を絞ることが、効果的な
リハビリを行う手掛かりになります。


原因を絞った上で例えば・・・

関節や筋肉の固さが原因で
腰痛が起きているとすれば
➔ストレッチを行う

筋肉が弱いことが原因で
腰痛が起きているとすれば
➔筋力トレーニングを行う


このようにそれぞれの症状に合わせて
対応することができます。
なによりも悪化のリスクを減らすことも
できます。

 

 

私の経験からは、1つの原因で
あることは少ない印象で、様々な原因が
複雑に絡み合っている方が多いなと
感じています。
場合によっては医師の診察がおすすめ
することもあります。


私は診断することはできませんが、
まず症状から分類することは大切です。
(もちろん判断に迷うこともあります)


原因を探らないまま行うと、誤った方法を
続けることになるかも知れません。



原因をきちんと見極めるためには腰痛、
腰痛以外の症状、医師の見解など
総合的に判断することも大事なと
感じています。

 

 

本コラムでは腰痛を和らげるための
運動についてを解説しました。

 

 

皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年5月28日)
(更新日:2023年3月21日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Quentin C, Bagheri R, Ugbolue UC, et al.
Effect of Home Exercise Training in Patients
with Nonspecific Low-Back Pain:
A Systematic Review and Meta-Analysis.
Int J Environ Res Public Health. 08 10 2021;
18(16)doi:10.3390/ijerph18168430

2)Hayden JA, Ellis J, Ogilvie R, et al.
Some types of exercise are more effective
than others in people with chronic low back pain:
a network meta-analysis. J Physiother. 10
2021;67(4):252-262. doi:10.1016/j.jphys.
2021.09.004

 

 

 

 

2022-03-05 11:18:00

覚えておきたい!リハビリの選択肢の一つ。自費リハビリとは?

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本日は最近、都内を中心に
増えている自費リハビリについてを

解説したいと思います。


※自称リハビリと呼ばれることもありますが、
このコラムでは自費リハビリに統一します。

 

 

2022年現在、
リゾート施設やホテルでもリハビリが
行える時代となり、
病院内にも
保険外(自費)リハビリ施設が開設される
時代になりました。

>>ハウステンボスの記事

>>リーガロイヤルホテルの記事

>>東京慈恵会医科大学附属病院の記事

 

 

「もっとリハビリしたい」
「もっと改善を目指したい」
病院から退院された患者さんから
実際にお伺いする言葉です。

 

 

リハビリがやりたくても満足に
できない方々を「
リハビリ難民」と呼び、
度々ニュースでも取り上げられています。


医療保険でのリハビリは病気や
ケガなどによって、
リハビリが行える
日数に制限が定められています。


例えば脳卒中は最大180日、骨折は
150日と決められています(2022年現在)。


介護保険でのリハビリは制度上、
40歳未満の方は
使用することができません。

 

 

このように制度の狭間の中で
リハビリ難民がうまれ、
社会問題の
一つとされています。


その社会問題解決の役割の一つとして、
近年、自費リハビリ施設が全国的に
増え始めています。

 

 

自費リハビリのメリットは・・・


①疾患や年齢に制限がない
②リハビリの日数制限がなく納得が
いくまでリハビリを行うことができる
この2点が公的な保険制度のリハビリと
異なる点であり、メリットと考えます。



医療保険・介護保険の個別で行う
リハビリ時間は大体20~40分ぐらいです。
対して自費リハビリ施設では、
60分~120分設定していることが多く、
じっくりと行いたい方にとっては
メリットになります。

 

 

しかし・・・
自費リハビリはその名の通り、
公的な保険が使えません。
そのため利用者さんに費用負担が
直接かかることになります。

 

 

リハビリの質・量を落とさずに
利用者さんの費用負担を減らすことが
できるためにはどうしたら良いのか。


当施設では自費(自称)リハビリの
メリットを十分に生かしつつ、
利用者さんの負担を減らす策を
当施設として考えていきたいと
思います。

 

 

本コラムでは自費リハビリを
解説しました。


最後までお読み下さり、
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年10月25日)
(執筆者:市川 貴章)

 

 

引用文献

1)ハウステンボスのリハビリ資料
(2022年3月5日閲覧) 

2)リーガロイヤルホテルのリハビリ資料
(2022年3月5日閲覧) 

3)東京慈恵会医科大学附属病院のリハビリ資料
(2022年3月5日閲覧) 

  

 

 

 

2022-03-04 16:29:00

知っておきたい!リハビリに役立つ脳の話

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

脳は大脳、小脳、脳幹などに
分けることができます。

その中でも小脳を例に、脳について

解説していきたいと思います!

 

 

小脳の機能はおおよそ4つに
分けることができます。

①平衡感覚・目の動き
②手・足・体幹(胴)の筋肉の調整 
③理解力・判断力などの認知機能
④喜んだりや悲しむなどの情動

小脳がダメージを受けると・・・
①~④の機能や調節がスムーズに
いかなくなってしまいます。

 

 

例えば・・・
小脳に脳梗塞や脳出血が起きると、
ペットボトルをとろうとしたときに、
手が震えてしまい、滑らかに手を
伸ばすことが難しくなったりします。

 

 

私が大学に在籍していた頃、
さきほど出てきた①~④のような
脳の部位ごとの機能を
一生懸命に覚えました。

しかし・・・
いざ現場に出るとその知識だけでは、
太刀打ちできませんでした。


それはなぜか・・・
脳の部位ごとの機能だけではなく、
脳は様々な場所がネットワークで
つながっていることも考えなくては
ならなかったからです。

 

 

脳の場所のどこでダメージがあるのかに
よって、リハビリの方法や環境だけでなく
言葉がけも慎重にならなければならない
こともあります。


だからこそ・・・
リハビリに携わる身として
脳のことを知ることが大切なのです。

 

 

最近、理化学研究所のニュースで
小脳の働きの
可視化に成功したと発表が
ありました。

可視化されたことで、小脳が運動を
どのように調整しているのかが
より鮮明にわかるようになり、
リハビリの現場での応用も
期待されています。

>>理化学研究所 小脳の可視化について

このように脳の研究はどんどん進んでいます。
それに合わせてリハビリに必要な知識も
どんどん増えていきます。

私は新しい知見にアンテナを張り、
情報を吟味した上で、患者さんや
利用者さんに還元できたらと
常々感じています。

 

 

皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年6月3日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)大村優慈.リハに役立つ脳画像,p70~71.
 MEDICAL VIEW.2016

2)理化学研究所 小脳可視化の資料 (2022年3月4日閲覧) 

 

 

 

 

2022-03-04 11:26:00

必見!変形性膝関節症の痛みに対するストレッチの効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表

市川です。

 

 

本日は変形性膝関節症の痛みに対する
ストレッチの効果を解説したいと
思います!

 

 

今回はLuan らの論文を
ご紹介したいと思います!

 

 

この論文は、変形性膝関節症の
患者さんに対するストレッチの
効果が調査された論文が
集められ、その効果について
検証されました。

 

 

その結果・・・
ストレッチは変形性膝関節症の
痛みを軽減する効果があること

わかりました。

 

 

ストレッチを効果的に行うためには
身体の状態に合った方法で
実施することが大切です!


例えば・・・
ストレッチする場所(筋肉)、
回数・時間など方法を吟味することで
より効果的に行うことができます。


痛みが強い時、炎症がある時などに
無理してしまうと状態が悪化することも
あるかもしれません。


診察・リハビリを受けている方でしたら
担当の方にご相談するのをおススメします!

 

 

本コラムでは変形性膝関節症の痛みに
対する
ストレッチの効果を解説しました。

 

 

本コラムが皆さまの少しでも
お役に立てることができましたら
とても嬉しいです。


最後までお読み下さり、
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年6月6日)
(更新日:2023年1月2日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Luan L, El-Ansary D, Adams Rat al .
Knee osteoarthritis pain and
stretching exercises:a systematic review and
meta-analysis.Physiotherapy.
2022;114:16-29.Epub 20211011.
doi: 10.1016/j.physio.2021.10.001.
PubMed PMID: 35091326.

 

 

 

 

2022-02-28 11:37:00

知っておきたい!変形性膝関節症に対する運動の効果とは?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本日のテーマは変形性膝関節症に対する
運動の効果を解説したいと思います!

 

 

「ひざの筋肉をつけましょう」
「たくさん歩いて下さい」と
言われたことはありませんか?

 

 

今回はFransenらの論文を
ご紹介します!

 

 

運動が変形性膝関節症の痛みや身体機能、
生活の質などに
どのような効果が
あるのかを調査しています。


※身体機能とは?
 歩行や階段の
上り下りなどです。


※生活の質とは?
 人生における
満足度のことです。


この論文での運動とは?
 筋力トレーニング・有酸素運動
 などのことです。

 

 

その結果・・・
運動直後より痛み、身体機能、生活の質に
改善する効果があることがわかりました。


さらに2~6ヶ月もの間、その効果が
持続することもわかっています。

 

 

変形性膝関節症の患者さんにとって
身体の状態に合わせて運動を行うことは、

痛みを減らしたり、身体機能を
改善するために必要であると言えます。

 

 

反対に・・・
「変形性膝関節症の患者さんは
ひざの周りの筋肉を使いすぎている」


そんなふうに言われることもあります。
私が経験的にそのように感じます。


しかし「鍛えなくてもいい」
そういうことではないのかなと
思います。

 

 

私見ではありますが、弱くなっている筋肉と
強い筋肉が混在しているのかなと
感じています。



そのため、弱くなっている筋肉を
上手に使えるようになるために
練習が必要になります。

 

 

膝関節の状態によっては、無理に(過度な)
運動を行うと悪化することもあります。


クリニックや病院などに通院されて
いる方でしたら、スタッフに相談
いただくのも良いかも知れません。

 

 

本コラムでは変形性膝関節症に
対する運動の効果を解説しました。

 

 

少しでも皆さまのお役に立てましたら
とても嬉しいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年5月29日)
(更新日:2023年1月24日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1) Fransen M, McConnell S, Harmer AR,
Van der Esch M, Simic M, Bennell KL.
Exercise for osteoarthritis of the knee:
a Cochrane systematic review. Br J Sports Med.
2015 Dec;49(24):1554-7. doi: 10.
1136/bjsports-2015-095424. Epub 2015 Sep 24.
PMID: 26405113.

 

 

 

 

2024.05.19 Sunday