歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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~維持ではなく改善を目指すリハビリを追求~

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リハビリコラム

2022-02-26 16:16:00

脳梗塞とは?

 

今回のコラムは脳梗塞について
解説したいと思います。

 

 

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、
一過性脳虚血発作を合わせて
脳卒中と言います。

 

 

脳梗塞は脳卒中の中の一つです。 
脳梗塞は脳の血管がつまる病気です。

 

 

元プロ野球選手の長嶋茂雄さん、
落語家の三遊亭円楽さんが発症したと
ニュースになりました。

 

 

脳梗塞の原因には3つあります。
①血栓性
②塞栓性
③血行力学性

  

①血栓性
血栓性というのは血管(動脈)の
アテローム硬化によって生じます。

 

 

アテロームというのは、
”お粥のような粘り気のあるもの”です。
そのアテロームが血管をふさいだり、
アテロームに血小板が付着し血管を
ふさいだりします。

 

 

血流によってそのアテロームの一部が
はがれ血管を詰まらせることがあります。
これは一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、
脳梗塞の前兆とも言われています。

 

 

②塞栓性
脳の血管とは違う場所でできた血の塊の
”血栓”が血管をふさいでしまうものです。

 



主に心房細動などの不整脈、弁膜症などの
原因によってできた血栓が、脳の血管を
つまらせます。

 

 

③血行力学性
心臓から血液を送り出す力が
弱かったり、
首の動脈が狭くなると血流自体が
少なくなり、脳梗塞を発症することが
あります。

 

 

以上のように脳梗塞は血栓性、塞栓性、
血行力学性と主に3つの原因があります。
※他にも原因があります。

 

 

脳梗塞・脳出血が起きた場所によって、
症状が変わります。

 

 

手や足にまひが出てたり、触っている
感覚がわかりにくくなったり、言葉が
出づらくなったりと様々な症状があります。

 

 

私が脳卒中の患者さんのリハビリを担当し、
同じような症状の方はいらっしゃっても
全く同じ症状の方はいらっしゃいません
でした。

 

 

だからこそ目の前の患者さんや利用者さんの
症状や生じている現象を丁寧に紐解くことが
大事だと思います。

 

 

脳梗塞を起こした部分のみに目が
行きがちですが、脳梗塞の影響を
あまり受けなかった部分のことも
考えることも必要と感じています。

 

 

今回は脳梗塞についてを書きました。
皆さまの何かのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みくださり
ありがとうございました。

 

 

参考文献
1)村上裕二(総監修).新・病態生理できった内科学7
神経疾患,p172~174.医学教育出版社.2006

 

 

 

 

2022-02-25 18:26:00

患者さんにも専門職の方にも知ってほしい!ガイドラインとエビデンスの違い

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本日は本日はリハビリ業界でもとても
大切なガイドラインとエビデンスの違いを
解説したいと思います!!

 

 

厚生労働省委託事業の一つに「Minds」が
あり、
ガイドラインのデータベースを
管理運用しています。


>>Mindsのホームページはこち


Mindsでも、ガイドラインとエビデンスの
違いを
わかりやすく説明されておりますので
ぜひ
ご覧下さい!

 

 

端的にいうと・・・
ガイドラインは「推奨度(おすすめの程度)」
エビデンスは「研究の結果」です。


ガイドラインには、
「このリハビリをおすすめします」とか
「このリハビリはおすすめできません」
などが書かれています。

 

 

リハビリの現場では、
患者さんとリハビリ担当者が相談をして
今後のリハビリの方針を決めていくときに
使います。

 

 

私はエビデンスに基づいたリハビリを
ご提案・ご提供することを心掛けています。


利用者さんの大切な時間を無駄には
できないと考えるからです。


「患者さんが良くなればどんなリハビリ
 でも良い」なんてことを言う方も
 います。


しかし「どのリハビリを行うのか」
そのプロセスがとても大切だなと
思っています。

 

 

科学的な裏付け(エビデンス)が弱いから
絶対にやらないというわけではありません。


反対に科学的な裏付け(エビデンス)が
強いから絶対にこれをやらなくては
いけないと押しつけることもありません。


例えば・・・
ガイドラインで電気刺激療法が
強く推奨されていたとします。
でも「ガイドラインにあるから電気を流す」
という単純なものでもありません。


ガイドラインの内容を掘り下げることが
必要です。


電気刺激には痛みを和らげるのか、
手や足の動きを良くするためなのか
など様々な目的があります。


その目的に合わせて
電気を流す時間、強さ、場所など
参考となる裏付けが必要になります。

その裏付けとなる情報がエビデンスです。
 

 

 

今回はガイドラインとエビデンスの
違いを解説しました。


皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年5月29日)
(更新日:2023年2月2日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Mindsホームページ (2022年2月25日閲覧)

 

 

 

 

2022-02-22 14:23:00

えっ意外!料理とリハビリの共通点とは?

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

今日のお昼は近くの
中華料理屋さんに行きました!
そこのチャーハン、絶品なんです!

 

 

料理は様々な食材の
組み合わせからでき上がります。

中華料理屋さんのチャーハンを
同じように作るように言われ、
私が同じ食材、同じ時間で炒めたとしても
同じ味には到底ならないと思います。

実はリハビリも
料理と同じで
患者さんや利用者さんの想いと
リハビリメニューがうまく
交わることが大切だと思います。

 

そのために例えば・・・

・患者さんや利用者さんの目標や
 お悩みをしっかりとお伺いすること

・目標やお悩みに応じてリハビリ検査を
 行い、課題を明確化すること


・科学的な裏付けを調査すること

・最適なリハビリメニューを立案すること

患者さんや利用者さんにとって
最適なリハビリを行う上でとても大切な
流れだと思いますし、リハビリ専門職に
必要な技術だと思っています。

 

 

患者さん・利用者さんのもっともっと
良くなりたいという想いに応えられるよう
日々研鑽し続けることが大切ですし、
研鑽の方法も大事だなと思います。

 

 

大好きなチャーハンを食べながら
ふっとそんなことを考えていました。

 

 

(執筆日:2022年2月22日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

 

 

2022-02-21 19:46:00

国家試験を受験された方、お疲れ様でした!

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

先週末は理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士の国家試験でしたね。
受験された方、お疲れ様でした!

 

 

試験が終わり、間もないので、
まだドキドキされている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

今まで猛勉強されてきたと思います。
その辛さを知っているだけに、
ひとまずしっかり息抜きして下さいね。
休養や遊びも大事です!
受験生の皆さま、本当にお疲れ様でした。

 

 

(執筆日:2022年2月21日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

 

 

2022-02-19 12:05:00

リハビリの責任とは?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

今からおよそ40年前・・・
私の祖父は脳梗塞で2度倒れ、
入院してリハビリを受けていた
そうです。


その当時は
家族が泊まり込みで
介護をしていたようです。


リハビリがとても辛く、我慢強く
弱音を滅多に吐かない祖父も父に
不安を漏らすことがあったようです。

 

 

病院を退院し自宅へ帰ってきたものの
物に伝ってやっと
歩ける状態でした。


寝室までの動線の障子は、
祖父が伝って歩いた痕跡が
残りいまだに破れています。

 

 

私は障子が破けたままで、
張り替えないのは何でだろう

と思っていました。


父は理由を話すことなく亡くなりました。


”破けた障子をそのままにしておきたい”
その気持ちを父が亡くなってから
何となくわかったような気がします。

 

 

私の父も多発性脳梗塞でした。
家族には心配かけまいと、
弱音はけっして吐かず、
自分に厳しい人でした。

 

 

祖父や父のこと、今までに出会った
患者さんのことを思い返すと
提供するリハビリに”責任”を
もたなければならないと思います。

 

 

その責任とは・・・
”なんちゃってリハビリ”からの脱却。


適切な検査も行わず、経験と勘だけを
頼りにリハビリを行うことは決して
許されることではありません。
もちろん経験も大事です。


急性期・回復期・慢性期の
どの時期に限らず言える
ことだと
思います。

 

 

目標や悩みに応じて検査を行い、
患者さんに最適なリハビリを
ご提供することが専門職としての
責任だと考えています。

 

 

(執筆日:2022年5月28日)
(更新日:2023年2月7日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

 

 

2024.05.19 Sunday