リハビリコラム
患者さんにも専門職の方にも知ってほしい!ガイドラインとエビデンスの違い
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。
本日は本日はリハビリ業界でもとても
大切なガイドラインとエビデンスの違いを
解説したいと思います!!
厚生労働省委託事業の一つに「Minds」が
あり、ガイドラインのデータベースを
管理運用しています。
>>Mindsのホームページはこちら
Mindsでも、ガイドラインとエビデンスの
違いをわかりやすく説明されておりますので
ぜひご覧下さい!
端的にいうと・・・
ガイドラインは「推奨度(おすすめの程度)」
エビデンスは「研究の結果」です。
ガイドラインには、
「このリハビリをおすすめします」とか
「このリハビリはおすすめできません」
などが書かれています。
リハビリの現場では、
患者さんとリハビリ担当者が相談をして
今後のリハビリの方針を決めていくときに
使います。
私はエビデンスに基づいたリハビリを
ご提案・ご提供することを心掛けています。
利用者さんの大切な時間を無駄には
できないと考えるからです。
「患者さんが良くなればどんなリハビリ
でも良い」なんてことを言う方も
います。
しかし「どのリハビリを行うのか」
そのプロセスがとても大切だなと
思っています。
科学的な裏付け(エビデンス)が弱いから
絶対にやらないというわけではありません。
反対に科学的な裏付け(エビデンス)が
強いから絶対にこれをやらなくては
いけないと押しつけることもありません。
例えば・・・
ガイドラインで電気刺激療法が
強く推奨されていたとします。
でも「ガイドラインにあるから電気を流す」
という単純なものでもありません。
ガイドラインの内容を掘り下げることが
必要です。
電気刺激には痛みを和らげるのか、
手や足の動きを良くするためなのか
など様々な目的があります。
その目的に合わせて
電気を流す時間、強さ、場所など
参考となる裏付けが必要になります。
その裏付けとなる情報がエビデンスです。
今回はガイドラインとエビデンスの
違いを解説しました。
皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年5月29日)
(更新日:2023年2月2日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Mindsホームページ (2022年2月25日閲覧)
えっ意外!料理とリハビリの共通点とは?
こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。
今日のお昼は近くの
中華料理屋さんに行きました!
そこのチャーハン、絶品なんです!
料理は様々な食材の
組み合わせからでき上がります。
中華料理屋さんのチャーハンを
同じように作るように言われ、
私が同じ食材、同じ時間で炒めたとしても
同じ味には到底ならないと思います。
実はリハビリも料理と同じで
患者さんや利用者さんの想いと
リハビリメニューがうまく
交わることが大切だと思います。
そのために例えば・・・
・患者さんや利用者さんの目標や
お悩みをしっかりとお伺いすること
・目標やお悩みに応じてリハビリ検査を
行い、課題を明確化すること
・科学的な裏付けを調査すること
・最適なリハビリメニューを立案すること
患者さんや利用者さんにとって
最適なリハビリを行う上でとても大切な
流れだと思いますし、リハビリ専門職に
必要な技術だと思っています。
患者さん・利用者さんのもっともっと
良くなりたいという想いに応えられるよう
日々研鑽し続けることが大切ですし、
研鑽の方法も大事だなと思います。
大好きなチャーハンを食べながら
ふっとそんなことを考えていました。
(執筆日:2022年2月22日)
(執筆者:市川 貴章)
国家試験を受験された方、お疲れ様でした!
こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。
先週末は理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士の国家試験でしたね。
受験された方、お疲れ様でした!
試験が終わり、間もないので、
まだドキドキされている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
今まで猛勉強されてきたと思います。
その辛さを知っているだけに、
ひとまずしっかり息抜きして下さいね。
休養や遊びも大事です!
受験生の皆さま、本当にお疲れ様でした。
(執筆日:2022年2月21日)
(執筆者:市川 貴章)
リハビリの責任とは?
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)の代表
市川です。
今からおよそ40年前・・・
私の祖父は脳梗塞で2度倒れ、
入院してリハビリを受けていた
そうです。
その当時は家族が泊まり込みで
介護をしていたようです。
リハビリがとても辛く、我慢強く
弱音を滅多に吐かない祖父も父に
不安を漏らすことがあったようです。
病院を退院し自宅へ帰ってきたものの
物に伝ってやっと歩ける状態でした。
寝室までの動線の障子は、
祖父が伝って歩いた痕跡が
残りいまだに破れています。
私は障子が破けたままで、
張り替えないのは何でだろう?
と思っていました。
父は理由を話すことなく亡くなりました。
”破けた障子をそのままにしておきたい”
その気持ちを父が亡くなってから
何となくわかったような気がします。
私の父も多発性脳梗塞でした。
家族には心配かけまいと、
弱音はけっして吐かず、
自分に厳しい人でした。
祖父や父のこと、今までに出会った
患者さんのことを思い返すと
提供するリハビリに”責任”を
もたなければならないと思います。
その責任とは・・・
”なんちゃってリハビリ”からの脱却。
適切な検査も行わず、経験と勘だけを
頼りにリハビリを行うことは決して
許されることではありません。
もちろん経験も大事です。
急性期・回復期・慢性期の
どの時期に限らず言える
ことだと思います。
目標や悩みに応じて検査を行い、
患者さんに最適なリハビリを
ご提供することが専門職としての
責任だと考えています。
(執筆日:2022年5月28日)
(更新日:2023年2月7日)
(執筆者:市川 貴章)
余白は大事
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)の代表
市川です。
私のような若輩者が言うとおこがましい
気持ちもありますが、本日は人生の余白を
テーマにしたいと思います。
突然ですが、皆さんは人生に
余白は必要だと思いますか??
私は必要だと思います。
私は本を読むことが好きです。
数を読むよりも気に入った本を
何度も読むタイプです。
本や論文を読み、勉強会に参加し、
無駄と思った知識が役に立ち、
反対に役に立ちそうと思った知識が
役に立たないこともあります。
時間は有限です。
勉強できることには時間によって
ある程度、限りがあると思います。
たまに何か魔法を使っているのでは?
と思うほど超人のような仕事をしている
方がいらっしゃいます。
知識を得るために行う意思決定があり、
同じような考え、反する考えを含めて
思考が形成されるものと思うのです。
効率を良くすることは大事ですが、
効率ばかりを考えていたら
息苦しくなることだってあると
思うのです。
無駄なんて一つもないと思うのです。
だからこそ、余白が大事だと思うのです。
本コラムでは余白について
書きました。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。