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リハビリコラム

2023-12-02 13:26:00

パーキンソン病の患者さんが転倒する原因とは?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病の患者さんが
転倒する原因を解説したいと思います。

 

 

パーキンソン病患者さんが転倒する原因


パーキンソン病患者さんの実に60%が
転倒すると言われており、骨折してしまう
場合もあります。


では、転倒はどのような原因で
起きやすいのでしょうか。


今回はMurueta-Goyenaらの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Murueta-Goyenaらの論文では・・・

システマティックレビューと言われる種類の論文です。
似たような論文を集めて、解釈したものです。


その結果・・・
転倒歴(転倒したことがある)や歩行能力や
バランス能力の低下があると、転倒する可能性が
高まるのではないかと報告しています。

 

 

論文を読んでみて・・・
転倒を予測するだけでなく、その対応策を
考えなくてはならないなと感じました。


例えば、手すりの設置・段差の解消などの
環境面の整備、また転倒を予防するための
運動を行ったりなどの対策が挙げられます。
また生活を見据えた対応も必要になるのかなと
考えています。

 

 

本コラムではパーキンソン病の患者さんが
転倒する原因を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年12月2日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Murueta-Goyena A, Muiño O, Gómez-Esteban JC.
Prognostic factors for falls in Parkinson's disease:
a systematic review. Acta Neurol Belg. 2023
Nov 28. doi: 10.1007/s13760-023-02428-2.
Epub ahead of print. PMID: 38015306.

 

 

 

 

2023-11-25 17:28:00

パーキンソン病患者さんの転倒は運動で予防できるか?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
転棟は運動で予防できるのかを解説したい
思います。

 

 

パーキンソン病患者さんが転倒する原因


パーキンソン病患者さんの実に60%は
転倒すると言われており、骨折を引き起こす
場合もあります。


その要因として考えられているのが、
運動症状の重症度、認知障害、睡眠障害、
姿勢の不安定性などが考えられています。

運動によって転倒は予防できるのでしょうか。
今回はCanningらの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Canning らの論文では・・・

①運動を実施するグループ


②転倒予防のアドバイス(
冊子)が
 配られたグループ(運動なし)


この2つのグループに分けられ
効果が検証されました。


ちなみに・・・
運動を行うグループでは、
バランストレーニング、筋力トレーニングや
すくみ足に対するリハビリなどが行われました。


その結果・・・
運動を行った場合でも行わない場合でも
転倒率は変わらないことが報告されています。

しかし、パーキンソン病の重症度でみると、
軽度の場合は転倒は減少し、重度の
場合は減少しなかったこともわかっています。


つまり運動の効果は、パーキンソン病の
重症度(症状の)によっても違うということです。

 

 

論文を読んでみて・・・
冒頭にもお話しましたが、転倒は運動症状のみならず、
非運動症状(睡眠障害や認知障害など)による
影響があります。


そのためパーキンソン病患者さんの転倒予防を
考えるときには、運動面のみならず非運動症状や
環境面に対するアプローチが必要ということかも
知れません。

 

 

本コラムでは、パーキンソン患者さんの転倒は
運動で予防できるのかを
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月25日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Canning CG, Sherrington C, Lord SR, Close JC,
Heritier S, Heller GZ, Howard K, Allen NE, Latt MD,
Murray SM, O'Rourke SD, Paul SS, Song J, Fung VS.
Exercise for falls prevention in Parkinson disease:
a randomized controlled trial. Neurology. 2015
Jan 20;84(3):304-12. doi: 10.1212/WNL.
0000000000001155. Epub 2014 Dec 31.
PMID: 25552576; PMCID: PMC4335992.

 

 

 

 

2023-11-22 02:18:00

パーキンソン病患者さんに対するエクサゲームの効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんに
対するエクサゲームの効果を解説したい
思います。

 

 

エクサゲームとは?

エクササイズ+ゲームのことです。
ゲームを普段やっていない方も、
リングフィットアドベンチャーというゲームの
コマーシャルを見たことがあると思います。


このエクサゲームをリハビリとして取り入れ、
その効果を検証する研究は多くあります。

その中でも今回はMaranesi らの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Maranesi らの論文では・・・
①通常のリハビリ+エクサゲーム(非没入型)
 Tymo ®システムを使用。

②通常のリハビリ


この2つのグループに分けられ
効果が検証されました。


その結果・・・
2つのグループともにバランス能力が
改善したと報告しています。

2つのグループを比較した場合に、
エクサゲームを取り入れたグループの
方がバランス能力がより改善していた
こともわかりました。

 

 

最近では、デイサービスなどにswitch
(ニンテンドー)を導入している施設も
増えているようです。


ゲーム要素を取り入れることで、楽しみながら
リハビリできるのは良いですよね。


今後もエクサゲームについてをコラムで
紹介していきたいと思っています。

 

 

本コラムでは、パーキンソン患者さんに対する
エクサゲームの効果を
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月21日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Maranesi E, Casoni E, Baldoni R, at al.
The Effect of Non-Immersive Virtual Reality
Exergames versus Traditional Physiotherapy
in Parkinson's Disease Older Patients: Preliminary
Results from a Randomized-Controlled Trial.
Int J Environ Res Public Health. 2022
Nov 10;19(22):14818. doi: 10.3390/ijerph192214818.
PMID: 36429537; PMCID: PMC9690935.

 

 

 

 

2023-11-20 14:19:00

パーキンソン病患者さんの方向転換

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
方向転換についてを解説したいと思います。

 

 

パーキンソン病の患者さんの転倒は
そのほとんどが方向転換時に起きると
されています。


また症状が軽度であっても
まっすぐは歩けても、方向転換時に
バランスを崩してしまうという方も
いらっしゃいます。


ではパーキンソン病の患者さんが
方向転換をするときには、どのような
形(戦略)で行うのでしょうか?


今回はMelloneらの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Melloneらの論文では・・・
①パーキンソン病の患者さん12名

②対照被験者さん19名


それぞれのグループには、直線歩行と
方向転換が組み合わさったコースを
歩いてもらい比較検討されました。


また歩行速度による差をみるために
「通常どおり」「速い」「ゆっくり」と
3つの速度での比較検討も行っています。


その結果・・・
パーキンソン病の患者さんは
(対照被験者さんに比べて)
方向転換がゆっくりであり、
大回りになることが明らかに
なりました。


方向転換時には支持基底面が
狭くなり、速い速度でターンしたときに
不安定さが増すと報告しています。


支持基底面とは?

身体を支えるために、接している体の部位や
杖などに囲まれた面のことです。
この支持基底面が広いと安定し、
狭いと不安定になります。


Melloneらはパーキンソン病の患者さんが
方向転換時に速度がゆっくりであり、
大回りになるのは、姿勢の安定性を確保
するために行っていると結論づけています。

 

 

方向転換をスムーズに行えるための
リハビリプログラムを立案する際に
活かせそうですよね。


バランスとの関係があるのであれば、
「バランス」の評価も詳細に行う必要が
ありそうです。


またKingらは方向転換に特化した
トレーニングを行うとどのような効果が
得られるのかを研究しており、その結果が
待たれるところです。

 

 

本コラムでは、パーキンソン患者さんの
方向転換についてを
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月20日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Mellone S, Mancini M, King LA,
Horak FB,Chiari L.
The quality of turning in Parkinson's disease:
a compensatory strategy to prevent postural instability?
J Neuroeng Rehabil. 2016 Apr 19;13:39.
doi: 10.1186/s12984-016-0147-4.
PMID: 27094039; PMCID: PMC4837520.


2)
King LA, Carlson-Kuhta P, Wilhelm JL,
Lapidus JA, Dale ML, Talman LS,
Barlow N, Mancini M, Horak FB.
TURN-IT: a novel turning intervention program
to improve quality of turning in daily life in people
with Parkinson's disease. BMC Neurol. 2022
Nov 28;22(1):442. doi: 10.1186/s12883-022-02934-5.
PMID: 36443737; PMCID: PMC9703770.

 

 

 

 

2023-11-18 21:33:00

パーキンソン病のすくみ足に対する運動の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
すくみ足に対する運動の効果を
解説したいと思います。

 

 

すくみ足とは・・・
”足がすくみ、足が前に
出せなくなること”を言います。


zhangらによれば、すくみ足は
Hoehn&Yahrの重症度分類や
固縮、UPDRSパート2・パート3の
得点と関係すると言われています。


※Hoehn&Yahrの重症度分類
パーキンソン病の進行度合いを
表すものです。


※固縮
筋肉のこわばりのことです。 
例えば肘を伸ばそうとすると、
全可動域を通じて抵抗感が感じられます。


※UPDRS
(Unified Parkinson‘s Disease Rating Scale)

パーキンソン病の症状を詳しく調べる検査です。
全4パートから構成されます。 
パート2は日常生活動作、パート3は
運動症状を調べるものです。

 

 

今回は、Silva-Batistaらの論文を
紹介したいと思います。

 

 

Silva-Batistaらの論文では・・・
①不安定性を伴うトレーニング
②従来のリハビリ
この2つに分けて、すくみ足に対する
効果を検証しています。


不安定性を伴うトレーニングとは・・・
バランスディスクやエクササイズボール、
フォームパッドを用いて、スクワットや
ランジを行うものです。


その結果・・・
不安定性を伴うトレーニングを行うことで
すくみ足が軽減されたと報告しています。

 

 

Ehgoetzらによるとすくみ足には・・・
①運動
②不安
③注意

この3つのサブタイプが存在すると
されています。
そのため、病態に基づいてリハビリの
方法も検討する必要があるのかなと
思います。

 

 

本コラムでは、パーキンソン病のすくみ足に
対する効果的な運動の効果を

解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月18日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Zhang F, Shi J, Duan Y, Cheng J, Li H,
Xuan T,Lv Y, Wang P, Li H. 
Clinical features and related factors of
freezing of gait in patients withParkinson's disease.
Brain Behav. 2021 Nov;11(11):e2359. 
doi: 10.1002/brb3.2359. Epub 2021 Sep 22. 
PMID: 34551452; PMCID: PMC8613420.

2) Osborne JA, Botkin R, Colon-Semenza C,
DeAngelis TR,Gallardo OG, 
Kosakowski H, Martello J,
Pradhan S, Rafferty M,
Readinger JL, Whitt AL, Ellis TD.
Physical Therapist Management of Parkinson Disease:
A Clinical Practice Guideline From the American
Physical Therapy Association.
Phys 
Ther. 2022 Apr 1;102(4):pzab302.
doi: 10.1093/ptj/pzab302. Erratum in:
Phys 
Ther. 2022 Aug 1;102(8):
PMID: 34963139; PMCID: PMC9046970
.

3) Silva-Batista C, de Lima-Pardini AC, Nucci MP,
Coelho DB, Batista A, Piemonte MEP, Barbosa ER,
Teixeira LA, Corcos DM, Amaro E Jr, Horak FB,
Ugrinowitsch C. A Randomized, Controlled Trial of
Exercise for Parkinsonian Individuals With
Freezing of Gait. Mov Disord. 2020 Sep;35(9):
1607-1617. doi: 10.1002/mds.28128.
Epub 2020 Jun 18. PMID: 32557868;
PMCID: PMC7722148.


4) Ehgoetz Martens KA, Shine JM, Walton CC,
Georgiades MJ, 
Gilat M,
Hall JM, Muller AJ, Szeto JYY, Lewis SJG.
Evidence for subtypes of freezing of gait
in Parkinson's disease.
Mov Disord. 2018 Jul;33(7):1174-1178.
doi: 10.1002/mds.27417. PMID: 30153383.

 

 

 

 

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