歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2022-03-19 17:57:00

運動は転倒の恐怖感を減らす!?

 

脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

”転ぶのが怖い”
”転びたくないから外に出るのがおっくう”
ということはありませんか?

 

 

一度転んだ経験があると、余計に
恐怖を感じるのではないでしょうか。

 

 

本コラムは運動は「転倒の恐怖感を
減らすために効果があるのか」を
解説します。

 

 

転倒する恐怖感を減らすには運動が
効果的なのか?
この疑問に答えたKendrickらの
論文を紹介したいと思います。

 

 

対象となったのは65歳以上で、
脳卒中を発症したことがなく、
股関節の骨折もしたことのない方でした。

 

 

運動は筋力トレーニングや有酸素運動、
バランス練習など様々な方法が
ありました。

 

 

結果は・・・
運動を行うと運動直後から転倒恐怖感を
少なくできるということがわかりました。

 

 

しかし何カ月も経過をみていくと
運動の効果が少なくなっていく
傾向があるということもわかりました。

 

 

2025年団塊の世代の方々が
75歳以上になります。
>>厚生労働省 我が国の人口について

 

 

厚生労働省の国民生活基礎調査に
よると、骨折・転倒は介護が必要になった
原因の上位を占めています(2位または3位)。
>>厚生労働省 2019年国民生活基礎調査
(Ⅳ介護状況のファイルを開くと
ご覧になれます)

 

 

以上のことを踏まえ、今後骨折・転倒に
よって介護が必要になる方がますます
増えてくることが予想されます。

 

 

転倒を減らすこと、そう単純なことでは
ないのかもしれませんが、重要な課題と
私は認識しています。

 

 

私の考えですが・・・
筋力やバランスなど体の状態が変化する
➔転倒への恐怖感が高まる
➔動く量が減る
➔より転倒しやすくなる
➔転倒する
以上のような流れで、実際に転倒が
起きているような気がしています。

 

 

以前、コラムに書きましたが、
運動には転倒を予防できる効果もあります。

>>転倒は運動で予防できる!?

 

 

今回の論文では運動は転倒の
恐怖感を減らす効果もあるという
ことがわかりました。

 

 

ただ効果が持続しないことからも
体の状態に応じ、運動を継続的に
行っていくことが必要なのかも
しれません。

 

 

皆さまの何かのお役に立てましたら
幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年6月14日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Kendrick D, Kumar A, Carpenter H,et al.
Exercise for reducing fear of falling inolder
people living in the community. 
Cochrane Database Syst Rev.Nov 28 2014;(11)
:CD009848. doi:10.1002/14651858.CD009848.pub2

2)厚生労働省 国民生活基礎調査(令和元年)
(2022年3月20日閲覧
)

3)
厚生労働省 我が国の人口について
(2022年3月20日閲覧
)

 

 

 

 

2022-03-12 13:52:00

素朴な疑問。転倒は運動で予防できるの?

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本日は転倒と運動をテーマに
解説していきたいと思います。

 

 

私が病院に勤めていた頃・・・
”転ぶの怖くて動くのがおっくう”
”また転ばないか心配”と
お話を伺うことがありました。

そのような不安や心配が少なくなればと
思い、転ぶことを事前に防げたら良いなと
考えていました。

 

 

転倒を予防する方法として、
運動をした方が良いとよく聞くことが
あります。

”本当に転倒を予防するために運動は
効果的なのでしょうか?”
”ならばどんな運動が良いのでしょうか?”

その疑問に答えたSherringtonらの論文を
今回は紹介したいと思います。

 

 

この論文では60歳以上の方が対象として、
筋力トレーニング・有酸素運動・
バランス練習などの運動によって
転倒を予防できるのかを
検討しています。

 

 

結果は・・・
運動を行うと運動を行わない場合に比べ、
転倒率や転倒者の
人数を減らすことが
できるということがわかりました。

しかし・・
年齢を75歳以上に
限定すると
運動した場合と運動しない場合と
転倒率が変わらないということも
わかりました。

転倒率とは・・・
〇〇さんが一年間で転倒した数です。

転倒者の人数とは・・・
〇〇さん、△△さん、▢▢さん・・・・
のように転んだ方の合計人数です。

 

 

運動の方法としては・・・
歩行練習、バランス練習、太極拳が
効果的だったとしています。
(太極拳がばっちりできる方は
 そもそも転びにくいような気が・・・)

 

 

転倒予防のために運動を行うときには、
お体の状態に合わせてどんな運動を
行うのかを検討することも大切なのかも
知れません。

 

 

転倒の要因は様々です。
要因によっては運動だけでは
解決が難しいこともあるかもしれません。

そんな時には手すりの設置や段差解消など
生活環境の変更も検討が必要かと思います。

 

 

また今回の論文では、脳卒中や
骨折の方は対象としておりません。

病気や骨折されたことのある方の
場合には
転倒の要因や対処法も
変わってくるのかも知れません。

 

 

本日は転倒と運動をテーマに
解説しました。

本コラムが皆さまの何かのお役に
立てましたら嬉しいです。

最後までお読み下さり、
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年5月31日)
(執筆者:市川 貴章)

 

 

参考文献

1)Sherrington C, Fairhall NJ,Wallbank GK, et al.
Exercise for preventing falls in olderpeople
living in the community.
Cochrane Database Syst Rev. Jan 31
2019;1:CD012424.doi:10.1002/14651858.
CD012424.pub2

 

 

 

 

2022-02-25 18:26:00

患者さんにも専門職の方にも知ってほしい!ガイドラインとエビデンスの違い

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本日はガイドラインやエビデンスの違いを
解説していきたいと思います!!

 

 

ガイドラインやエビデンスという言葉を
テレビでご覧になったり、お聞きになった
ことのある方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか??

 

 

本日はリハビリ業界でもとても大切な
ガイドラインとエビデンスについてを
解説したいと思います。

 

 

厚生労働省委託事業の一つに”Minds”と
呼ばれるものがあり、
ガイドラインの
データベースを
管理運用している
サイトがあります。

>>Mindsのホームページ

 

 

Mindsでは、ガイドラインとエビデンスの
違いを
わかりやすく説明されていますので
そちらもぜひ
ご覧下さい!

 

 

端的にいうと・・・
ガイドラインは推奨度(おすすめの程度)、
エビデンスは研究の結果です。

※ガイドラインにもエビデンスレベルという
ものがあるので、少しややこしいです。

ガイドラインには・・・
「このリハビリをおすすめします」とか
「このリハビリはおすすめできません」
などが書かれています。

 

 

このガイドライン、リハビリの現場で
どのように使われるのかというと・・・

どのような方針でリハビリを行うのか
患者さんや利用者さんとリハビリ担当者が
意思決定するときに用いられます。

 

 

私がリハビリをご提供するときには、
エビデンスに基づきリハビリメニューを
立案することが心掛けています。

なぜなら・・・
患者さんや利用者さんの大切な時間を
無駄にすることなく、最適なリハビリを
ご提供することが大切だと
考えているからです。

 

 

しかし・・・
科学的な裏付け(エビデンス)が弱いから
絶対にやらないというわけではありません。

反対に科学的な裏付け(エビデンス)が
強いから絶対にこれをやらなくては
いけないと押しつけることもありません。

 

 

 例えば・・・
あるガイドラインで電気刺激療法が
強く推奨(おすすめ)されていたとします。
”ガイドラインに書かれているから
電気流しましょう”というわけには
いきません。

 

 

ガイドラインの内容を掘り下げていきます。
痛みを和らげるのか、
手や足の動きを良くするためなど
様々な目的があります。

その目的に合わせて
電気を流す時間、強さ、場所など
参考となる裏付けが必要です。
その裏付けとなる情報がエビデンスです。

 

 

今回はガイドラインとエビデンスの
違いを解説いたしました。

皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年5月29日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Mindsホームページ (2022年2月25日閲覧)

 

 

 

 

2022-01-22 22:44:00

知っていた方がいい!?リハビリのコミュニケーションの重要性

 

こんにちは!
自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

私がリハビリで大事にしている一つに
コミュニケーションがあります。

 

 

コミュニケーションとはいったい
何なのか。
辞書で調べました。

 

 
”社会生活を営む人間が互いに意思や感情、
思考を伝達し合うこと。
言語・文字・身振りなどを
媒介として
行われる”とありました。

 

 

私なりの解釈を加え、簡単にいうと
”考えや気持ちをお互いに
伝え合うこと”
だと思います。

 

 

私も病院やクリニックを受診したとき、
「今からどんなことをするんだろう」
「これは何のために行っているんだろう」
「これからどうなっていくんだろう」など

これからのことで、
わからないことが
多いと頭が不安で
いっぱいになります。
そして落ち着かなくなります。
初めての場所だとなおさら。。

 

 

リハビリの目標を決めるときに
患者さん本人が関わっていないことが
あり、リハビリ担当者が認識している
目標と患者さんが認識している目標が
ほとんど一致しなかったということも
過去の研究で言われています。

 

 

よくリハビリ担当者と患者さんは
二人三脚に例えられますが、
各々の行きたい方向へ進んでいたら
ゴールにたどり着くことは難しくなります。
まず二人三脚として成り立つかどうかも
あやしいです。

 

 

目標を共有していくためには、
コミュニケーションが大切であることは
今までの私の経験からも感じることです。

 

 

リハビリの目標を決める時だけのこと
ではありません。
リハビリの
検査やリハビリメニューを
行う時・行った後、
利用者さんからも
私からも考えや感想を伝えるなど
話し合いながら行う方が
安心して
リハビリが行えると考えています。

 

 

本コラムの内容が少しでも皆様の
何かのお役に立てましたら嬉しく思います。

 

 

(更新日:2022年5月12日)
(執筆者:市川 貴章)

 

 

参考文献

1)デジタル大辞泉 小学館 (2022年1月22日閲覧) 

2)Maitra KK, Erway F. Perception of client-centered
practice in occupational therapists and their clients.
Am J Occup Ther. 2006 May-Jun;60(3):298-310. doi:
10.5014/ajot.60.3.298. PMID: 16776397.

3)Saito Y, Tomori K, Sawada T at al.
Determining whether occupational therapy goals
match between pairs of occupational therapists and
their clients: a cross-sectional study. Disabil Rehabil.
2021 Mar;43(6):828-833. doi: 10.1080/09638288.
2019.1643417. Epub 2019 Jul 28. PMID: 31352840.

 

 

 

 

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2022.12.06 Tuesday