歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

”歩行専門”の自費リハビリ施設 「アルコネクト」

~維持ではなく改善を目指すリハビリを追求~

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リハビリコラム

2022-10-25 17:23:00

脳卒中の患者さんの屋外歩行練習の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんの
屋外歩行練習の効果を解説したいと
思います。

 

 

今回はKimらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
発症後6ヶ月以上を経過した
脳卒中患者さん26名が参加しました。

さらに、
①標準的なリハビリ+屋外歩行練習

②標準的なリハビリのみ

この2つのグループに分けられました。


※標準的なリハビリとは?
・理学療法を30分/日×週5回×4週間
 (体幹や脚のリハビリ)

・作業療法を
30分/日×週5回×4週間
 (手や肩のリハビリ)

※屋外歩行練習とは?
・30分/日×週5回×4週間
1週間ごとに歩行練習を行う場所を
変更しています。

 

 

その結果・・・
屋外歩行練習を行ったグループは
(行わないグループに比べて
)
歩行速度や歩行距離、そして
社会参加スコアの改善が得られたと
報告しています。

 

 

【私が気になる点】

1つ目
トレーニング方法による効果量
(効果の大きさ)の違いが
どの程度あるのか気になります。


2
つ目
屋外歩行練習を行ったグループは、
30分多くリハビリを行っている点です。
もしかしたら屋外という環境要因以外にも
歩行量が影響している可能性があります。

 

 

屋外歩行は通行者とのすれ違い・坂道など
屋内ではあまり経験できないことを
練習することができます。


私の経験からも屋外歩行練習を続けて
行うことで、屋外を一人で歩けるように
なった方、自信がつき職場まで
歩けるようになった方もいらっしゃいます。


室内だけでなく屋外での歩行練習も
重要と経験的に感じています。

 

 

本コラムでは、
脳卒中患者さんが行う
屋外歩行練習の効果を
解説しました。



本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月25日)
(更新日:2023年12月4日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Kim M, Cho K, Lee W. Community walking
training program improves walking function
and social participation in chronic stroke patients.
Tohoku J Exp Med. 2014 Dec;234(4):281-6.
doi: 10.1620/tjem.234.281. PMID: 25483170.

 

 

 

 

2022-10-24 14:27:00

パーキンソン病患者さんに対するガイドラインに基づく理学療法の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんに
対するガイドラインに基づく理学療法の
効果を解説したいと思います。


リハビリには・・・
”理学療法” ”作業療法” ”言語聴覚療法”
この3つがあります。
今回はその中でも理学療法に注目します。


ガイドラインには・・・
ざっくりとですが、推奨度があり

「このリハビリをおすすめします」とか
「このリハビリはおすすめできません」
などが書かれています。

 

 

今回はMedijainenらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
軽度~中等度の
パーキンソン病患者さん
24名が参加されました。



①ガイドラインに基づく理学療法
(ヨーロッパのガイドライン)

②通常のケア

この2つのグループに分けられました。


ガイドラインに基づく理学療法では、
週2回、60分/回、バランス練習、
歩行練習などのリハビリが提供されました。

 

 

リハビリの効果は、
Modified Patient-Specific Functional Scale
(ModPSFS)という評価で検証されました。


※ModPSFSとは?
日常生活の困難さを患者さん本人に
お聞きして点数化する評価です。
点数が高いということは日常生活に
困難に感じる場面が多いということです。

 

 

その結果・・・
ガイドラインに基づく理学療法を行うことで
患者さん本人が感じる日常生活の困難さが
少なくなるということがわかりました。

 

 

リハビリプログラムの根拠を
メリットとデメリットを
踏まえて
説明できることがリハビリ専門職に
必要なのかも知れません。

※根拠が示されているリハビリを
 ゴリ押しするわけではありません!

 

 

患者さんやリハビリ専門職が意思決定の
支援に
ガイドラインは大切だなと
感じています。

 

 

本コラムでは、
パーキンソン病患者さんに
対するガイドラインに基づく理学療法の
効果を解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月24日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

Medijainen K, Pääsuke M, Lukmann A, Taba P.
Structured guideline-based physiotherapy reduces
difficulties in activities of daily living
in Parkinson's disease. NeuroRehabilitation.
2022;50(1):47-56.
doi: 10.3233/NRE-210181.
PMID: 34776423; PMCID: PMC8925111.

 

 

 

 

2022-10-21 16:46:00

脳卒中患者さんが行う体重負荷練習の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんが行う
体重負荷練習の効果を解説したいと
思います。

 

 

今回はLiaoらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
発症から6ヶ月以上を経過した
脳卒中患者さん56名が参加しました。



①バランストレーニンググループ
機器を用いたバランス練習を
行いました。

②ラテラルウェッジグループ
マヒされてない側に傾斜5°の
インソールを使用。

③通常のリハビリグループ

この3つのグループに振り分けられ、
バランス能力に対する効果が
調査されました。

 

 

その結果・・・
バランストレーニングや
ラテラルウェッジを用いることで
バランス能力が向上することが
わかりました。


※この研究ではバランス能力の検査に

 Balance Computerized Adaptive Test:
バランスCATが使用されています。

この検査を用いた理由が
気になるところです!

 

 

脳卒中発症後6ヶ月以降でも、
体重移動(負荷)練習を行うことで、
バランス能力に効果が期待できる
という
ことです。
私としては、トレーニング方法による
効果量の違いも気になるところです。

 

本コラムでは、
脳卒中患者さんが行う
体重移動(負荷)練習の効果を
解説しました。



本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月21日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Liao WC, Lai CL, Hsu PS, Chen KC, Wang CH.
Different weight shift trainings can improve
the balance performance of patients with
a chronic stroke: A randomized controlled trial.
Medicine (Baltimore). 2018 Nov;97(45):e13207.
doi: 10.1097/MD.0000000000013207.
PMID: 30407361; PMCID: PMC6250502.

 

 

 

 

2022-10-15 14:47:00

パーキンソン病患者さんに対するリズミカルな聴覚刺激の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんに
対するリズミカルな聴覚刺激
の効果を
解説したいと思います。

 

 

今回はYeらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・軽度~中等度の
パーキンソン病患者さんに対する
聴覚刺激の効果に関して調査されました。


※リズミカルな聴覚刺激とは・・・
メトロームや音楽に合わせて
歩行練習などを行う方法です。
Rhythmic Auditory Stimulation
(RAS)と呼ばれます。

 

 

歩行能力、運動症状、生活の満足度に
どのような影響(効果)があるのかが
調査されました。

 

 

その結果・・・
①ストライド長(2歩分の歩幅)
②歩行速度
③生活の満足度
④すくみ足
⑤運動症状
⑥日常生活動作

以上の6つの項目の改善が
得られることがわかりました。

 

 

すくみ足や運動症状、日常生活動作、
生活の満足度に対する効果は幅が
大きいため、効果を推測するには
経過を追う必要があるのかも
知れません。


また聴覚刺激の種類、テンポなどを
吟味する必要があるかと思います。


私が実際にリハビリの現場で用いる
なるとこの2点は特に注意するかと
思います!

 

 

本コラムでは、
パーキンソン病患者さんに対する
リズミカルな聴覚刺激の効果を
解説しました。



本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月15日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Ye X, Li L, He R, Jia Y, Poon W.
Rhythmic auditory stimulation promotes
gait recovery in Parkinson's patients:
A systematic review and meta-analysis.
Front Neurol. 2022 Jul 28;13:940419.
doi: 10.3389/fneur.2022.940419.
PMID: 35968291; PMCID: PMC9366143.

 

 

 

 

2022-10-14 17:13:00

腰痛がある方の歩行の特徴

 

こんばんは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは腰痛がある方の
歩行の特徴を解説したいと思います。

 

 

今回はSmithらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
急性腰痛、慢性腰痛の患者さんの両方を
合わせて腰痛の患者さんとしています。

 

 

腰痛を患っている方の
(患っていない方と比べた時の)
歩行の特徴は・・・


①歩行速度がゆっくり
②歩幅が狭い
③歩行距離が短い
④胸部と骨盤の動きが乏しい
⑤脊柱起立筋の活動が高い
などであることがわかりました。


※④の追記

腰痛のない方は歩行速度を上げていくと
胸部と骨盤はお互いに逆方向へと
動きます


例えば、胸部が右回旋したら、
骨盤は左回旋します。


しかし腰痛のある方は、
同じ方向へと動くようになります。


例えば、胸部が右回旋したら、
骨盤も右回旋します。

 

 

腰痛は様々な原因で起きます。
例えば筋肉、関節、神経など
様々な原因があります。


原因によっても歩き方の特徴にも
違いが出るかも知れません。

 

 

本コラムでは、
腰痛がある方の歩行の特徴を
解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月14日)
(更新日:2023年1月27日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Smith JA, Stabbert H, Bagwell JJ, Teng HL,
Wade V, Lee SP.
Do people with low back pain walk differently?
A systematic review and meta-analysis.
J Sport Health Sci. 2022 Jul;11(4):450-465.
doi: 10.1016/j.jshs.2022.02.001.
Epub 2022 Feb 10.
PMID: 35151908; PMCID: PMC9338341.

 

 

 

 

2024.05.06 Monday