リハビリコラム
パーキンソン病患者さんに対するリズミカルな聴覚刺激の効果
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!
本コラムではパーキンソン病患者さんに
対するリズミカルな聴覚刺激の効果を
解説したいと思います。
今回はYeらの論文を
紹介したいと思います!
この研究では・・・軽度~中等度の
パーキンソン病患者さんに対する
聴覚刺激の効果に関して調査されました。
※リズミカルな聴覚刺激とは・・・
メトロームや音楽に合わせて
歩行練習などを行う方法です。
Rhythmic Auditory Stimulation
(RAS)と呼ばれます。
歩行能力、運動症状、生活の満足度に
どのような影響(効果)があるのかが
調査されました。
その結果・・・
①ストライド長(2歩分の歩幅)
②歩行速度
③生活の満足度
④すくみ足
⑤運動症状
⑥日常生活動作
以上の6つの項目の改善が
得られることがわかりました。
すくみ足や運動症状、日常生活動作、
生活の満足度に対する効果は幅が
大きいため、効果を推測するには
経過を追う必要があるのかも
知れません。
また聴覚刺激の種類、テンポなどを
吟味する必要があるかと思います。
私が実際にリハビリの現場で用いる
なるとこの2点は特に注意するかと
思います!
本コラムでは、
パーキンソン病患者さんに対する
リズミカルな聴覚刺激の効果を
解説しました。
本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年10月15日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Ye X, Li L, He R, Jia Y, Poon W.
Rhythmic auditory stimulation promotes
gait recovery in Parkinson's patients:
A systematic review and meta-analysis.
Front Neurol. 2022 Jul 28;13:940419.
doi: 10.3389/fneur.2022.940419.
PMID: 35968291; PMCID: PMC9366143.