歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2023-11-21 15:20:00

脳卒中患者さんに対するスマートフォンを用いた自主トレーニング

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんに対する
スマートフォンを用いた自主トレーニングに
ついてを
解説したいと思います。

  

 

今回はAphiphaksakulの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・

①自主リハビリ+座位バランストレーニングプログラム
  (スマートフォン使用)

②自主リハビリのみ

この2つのグループに分けられました。


※スマートフォンでの座位バランストレーニング
 プログラムとは・・・


バランスディスクの上に座り、スマートフォンに
表示された傾斜に従って体を動かす
プログラムのことです。

 

 

その結果・・・
スマートフォンを用いた座位バランストレーニングを
行うことで、
姿勢制御、日常生活動作能力の
向上が得られたと報告しています。


姿勢制御とは?
この論文では臥位、座位、立位の姿勢を
維持・変換する
能力を評価するPASSという
検査を用いています。

 

 

スマートフォンを用いてトレーニングできれば
自宅でも施設でも、場所を選ばずに
できるのは良いですね。
転倒・転落には要注意です!

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんに対する
スマートフォンを用いた自主トレーニングに
ついてを
解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月21日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Aphiphaksakul P, Siriphorn A.
Home-based exercise using balance disc
and smartphone inclinometer application
improves balance and activity of daily living
in individuals with stroke:
A randomized controlled trial.
PLoS One. 2022 Nov 21;17(11):e0277870.
doi: 10.1371/journal.pone.0277870.
PMID: 36409753; PMCID: PMC9678269.

 

 

 

 

2023-11-21 14:36:00

非特異的腰痛に対するストレッチの効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは、慢性的な非特異的腰痛に
対するストレッチの効果についてを
解説したいと思います。


非特異的腰痛とは?

腰痛は様々な原因で起きます。
非特異的腰痛とは、炎症、腫瘍、感染など
原因が明らかなもの以外の腰痛のことです。


今回はTurciらの論文を紹介します!

 

 

Turciらの研究では・・・

①セルフストレッチ

②モーターコントロールエクササイズ

この2つのグループに分けられました。


セルフストレッチとは?
呼吸トレーニングを含む脚の
ストレッチが行われました。


モーターコントロールエクササイズとは?

腹横筋、脊柱起立筋、多裂筋などの
体幹トレーニングが行われました。

 

その結果・・・
セルフストレッチとモータコントロールエクササイズの
両方とも「痛み」「日常生活に影響する機能障害」
「(腰痛の恐怖回避思考)」が改善できることが
わかりました。


過去の論文によって効果が
実証されているモーターコントロール
エクササイズと脚のストレッチの効果には
差がないということです。


腰痛を改善するために、自主トレーニングとして
ストレッチが有効な可能性があります。
運動を行うリスクを踏まえつつ、
実施することで効果が期待できそうです。


具体的な運動方法については、
情報を吟味する必要があり、
原因によってリハビリの内容も変える
必要があるなと感じています。

 

 

本コラムでは、慢性的な非特異的な腰痛に
対するストレッチの
効果についてを解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月21日)
(更新日:2023年12月4日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Turci AM, Nogueira CG,
Nogueira Carrer HC, Chaves TC.
Self-administered stretching exercises are as effective
as motor control exercises for people with chronic
non-specific low back pain: a randomised trial.
J Physiother. 2023 Apr;69(2):93-99.
doi: 10.1016/j.jphys.2023.02.016.
Epub 2023 Mar 21. PMID: 36958977.

 

 

 

 

2023-11-20 14:19:00

パーキンソン病患者さんの方向転換

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
方向転換についてを解説したいと思います。

 

 

パーキンソン病の患者さんの転倒は
そのほとんどが方向転換時に起きると
されています。


また症状が軽度であっても
まっすぐは歩けても、方向転換時に
バランスを崩してしまうという方も
いらっしゃいます。


ではパーキンソン病の患者さんが
方向転換をするときには、どのような
形(戦略)で行うのでしょうか?


今回はMelloneらの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Melloneらの論文では・・・
①パーキンソン病の患者さん12名

②対照被験者さん19名


それぞれのグループには、直線歩行と
方向転換が組み合わさったコースを
歩いてもらい比較検討されました。


また歩行速度による差をみるために
「通常どおり」「速い」「ゆっくり」と
3つの速度での比較検討も行っています。


その結果・・・
パーキンソン病の患者さんは
(対照被験者さんに比べて)
方向転換がゆっくりであり、
大回りになることが明らかに
なりました。


方向転換時には支持基底面が
狭くなり、速い速度でターンしたときに
不安定さが増すと報告しています。


支持基底面とは?

身体を支えるために、接している体の部位や
杖などに囲まれた面のことです。
この支持基底面が広いと安定し、
狭いと不安定になります。


Melloneらはパーキンソン病の患者さんが
方向転換時に速度がゆっくりであり、
大回りになるのは、姿勢の安定性を確保
するために行っていると結論づけています。

 

 

方向転換をスムーズに行えるための
リハビリプログラムを立案する際に
活かせそうですよね。


バランスとの関係があるのであれば、
「バランス」の評価も詳細に行う必要が
ありそうです。


またKingらは方向転換に特化した
トレーニングを行うとどのような効果が
得られるのかを研究しており、その結果が
待たれるところです。

 

 

本コラムでは、パーキンソン患者さんの
方向転換についてを
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月20日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Mellone S, Mancini M, King LA,
Horak FB,Chiari L.
The quality of turning in Parkinson's disease:
a compensatory strategy to prevent postural instability?
J Neuroeng Rehabil. 2016 Apr 19;13:39.
doi: 10.1186/s12984-016-0147-4.
PMID: 27094039; PMCID: PMC4837520.


2)
King LA, Carlson-Kuhta P, Wilhelm JL,
Lapidus JA, Dale ML, Talman LS,
Barlow N, Mancini M, Horak FB.
TURN-IT: a novel turning intervention program
to improve quality of turning in daily life in people
with Parkinson's disease. BMC Neurol. 2022
Nov 28;22(1):442. doi: 10.1186/s12883-022-02934-5.
PMID: 36443737; PMCID: PMC9703770.

 

 

 

 

2023-11-20 11:43:00

脳卒中患者さんのステッピングトレーニング~運動量と負荷量を増やす意味~

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんの
ステッピングトレーニングの量や負荷量を
増やすことでどのような効果が得られるのかを
解説したいと思います。

  

 

今回はHendersonらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究には・・・
脳卒中患者さんが656名が
参加しました。

①通常のリハビリ

②移行期

③高負荷トレーニング

この3つの時期に振り分けられ
その効果が検証されました。

ステッピング練習とは?
トレッドミルや平地で歩く練習を
行うことです。


負荷量はどのように決める?

「予測最大心拍数」と「ボルグスケール」を
用いる方法があります。


◎予測最大心拍数
=208-(0.7×年齢)で求めることができます。
この数値の70~80%の心拍数を目標として
Hornbyらの研究では負荷をかけています。


◎ボルグスケール
患者さん自身がどのぐらい運動のツラさや
疲労感を感じているのか表す指標です。


心臓のお薬を飲んでいると、脈拍が
上がりにくくなったりすることもありますので、
運動するリスクを踏まえると既往歴の
確認は必要です。

 

 

その結果・・・
高負荷のトレーニングを実施することで
1日の歩数が増加し、加えて歩行速度の
向上や歩行距離が延びることが明らかに
なりました。

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんの
ステッピングトレーニングの量や負荷量を
増やすことでどのような効果が
得られるのかを解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月20日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Henderson CE, Plawecki A, Lucas E,
Lotter JK, Scofield M, Carbone A, Jang JH,
Hornby TG.
Increasing the Amount and Intensity
of Stepping Training During Inpatient
Stroke Rehabilitation Improves Locomotor
and Non-Locomotor Outcomes.
Neurorehabil Neural Repair. 2022
Sep;36(9):621-632.
doi: 10.1177/15459683221119759.
Epub 2022 Aug 25.
PMID: 36004813; PMCID: PMC10189784.

 

 

 

 

2023-11-19 12:11:00

スクリーンタイムと腰痛の関係

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは、スクリーンタイムと腰痛との
関係性を解説したいと思います。


スクリーンタイムとは?

パソコン、携帯電話、テレビを
みる時間のことです。


そのスクリーンタイムと腰痛は
関係するのでしょうか。
今回はYueらの論文を紹介します!

 

 

Yueらの研究では・・・

20歳以下の若者が対象となりました。


その結果・・・
腰痛を生じている方はパソコン、携帯電話、
テレビをみる時間が長い傾向があることが
わかりました。


さらにパソコンの使用時間が1時間延びるごとに
腰痛の発症リスクが8.2%増加すると
報告しています。

 

 

腰痛は様々な要因で生じますが、
生活習慣も影響がありそうです。


ただYueらの研究では、オッズ比によって
スクリーンタイムと腰痛の関連性を
検討しています。


「1」を跨いではいませんが、95%信頼区間が1に
限りなく近いものや1に到達しているものが
あるので、その点は慎重に解釈が必要かなと
感じるところです。

 

 

本コラムでは、スクリーンタイム
腰痛の関係を解説しました。



本コラムが少しでも皆さまの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月19日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Yue C, Wenyao G, Xudong Y, Shuang S,
Zhuying S, Yizheng Z, Linlin Z, Jinxin C,
Xingqi W, Yujia L.
Dose-response relationship between daily
screen time and the risk of low back pain
among children and adolescents: a meta-analysis of
57831 participants. Environ Health Prev Med.
2023;28:64. doi: 10.1265/ehpm.23-00177.
PMID: 37899211; PMCID: PMC10613558.

 

 

 

 

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2024.04.25 Thursday