歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

東京都北区東田端にある歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト」

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血) ・脊柱管狭窄症

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リハビリコラム

2023-03-03 12:01:00

パーキンソン病患者さんの腰痛が及ぼす影響

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛が及ぼす影響についてを解説したいと
思います。

 

 

今回はDuncan らの報告を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では、
パーキンソン病の患者さん30名が
参加されました。

そして
・ RODQ:腰痛の日常生活への影響度
Revised Oswestry Disability Questionnaire


・ MDS-UPDRSⅢ:運動症状
Movement Disorder Society-Unified
Parkinson Disease Rating Scale PartⅢ


・PACE:活動量
Physical Activity Scale for the Elderly

・PDQ-39:生活の満足度
Parkinson Disease Questionnaire-39 

などが検査されました。

 

 

 

その結果・・・
①RODQ は MDS-UPDRSⅢと関係性がある

②RODQは立位での姿勢崩れと関係性がある。

③RODQは頸の固縮(筋肉のこわばり)と関係性がある。

④RODQはPASEと関係性がある。

⑤RODQはPDQ-39と関係性がある。


この5つのことが明らかになりました。

 

 

腰痛による日常生活への影響度は
活動量や生活の満足度とも
関係しているため、パーキンソン病の
患者さんの腰痛に対するリハビリは
重要といえそうです。


そのため・・・
①腰痛の原因
②リハビリで改善が期待できるのか

以上の2つをしっかりと判断することが
大切かなと思います。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛が及ぼす影響を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月3日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Duncan RP, Van Dillen LR, Garbutt JM,
Earhart GM, Perlmutter JS.
Low Back Pain--Related Disability in
Parkinson Disease: Impact on Functional Mobility,
Physical Activity, and Quality of Life.
Phys Ther. 2019 Oct 28;99(10):1346-1353.
doi: 10.1093/ptj/pzz094.
PMID: 31343700; PMCID: PMC6821152.

 

 

 

 

2023-01-24 16:22:00

パーキンソン病患者さんの二重課題中の姿勢安定性

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
二重課題での姿勢安定性を解説したいと
思います。

 

 

今回はMorenillaらの報告を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では、
パーキンソン病の患者さんと
パーキンソン病ではない方が
参加しています。


さらに・・・
Ⓐシングルタスク①
(立つ+目を開ける)


Ⓑシングルタスク②
(立つ+目を閉じる)

Ⓒデュアルタスク①
(立つ+目を開ける+認知課題)

Ⓓデュアルタスク①
(立つ+目を閉じる+認知課題)


Ⓐ〜Ⓓのグループに分けられ、
姿勢の安定性が調査されました。

※デュアルタスク(二重課題)とは?
運動課題と認知課題を一緒に行うことです。
例えば、計算を行いながら歩くのも、
デュアルタスク(二重課題)です。



※認知課題とは?
イヤホンで話しを聞き、あらかじめ
決めておいた単語がいくつ出てくるのか
覚えておき答える課題です。

 

 

その結果・・・

パーキンソン病の患者さんは
(パーキンソン病ではない方に比べて)
姿勢の動揺が大きいことがわかりました。


さらに、
パーキンソン病ではない方は、
(立つ+目を閉じる+認知課題)で
認知課題の正答率が下がったのに対し、


パーキンソン病の患者さんは、
(立つ+目を開ける+認知課題)で
認知課題の正答率が下がることが
わかりました。


つまり、パーキンソン病の患者さんは
課題を行っているときは、姿勢の安定を
保つことを優先にしていると言えます。

 

 

課題を行っているときと行わないときの
姿勢の変化を観察したり、その動揺を
確認することも必要なのかも知れません。


リハビリの戦略自体も変えなくては
ならないのかなと感じています。

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
二重課題中での姿勢安定性を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年1月24日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1) Morenilla L, Márquez G, Sánchez JA, Bello O,
López-Alonso V, Fernández-Lago H,
Fernández-Del-Olmo MÁ.
Postural Stability and Cognitive Performanceof
Subjects With Parkinson's Disease During
a Dual-Task in an Upright Stance.
Front Psychol. 2020 Jul 29;11:1256.
doi: 10.3389/fpsyg.2020.01256.
PMID: 32903649; PMCID: PMC7438725.

 

 

 

 

2023-01-07 22:39:00

パーキンソン病患者さんのバランストレーニング〜リズミカルな 聴覚刺激の併用〜

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
バランストレーニング〜リズミカルな
聴覚刺激との併用を解説したいと
思います。

 

 

今回はTamineらの報告を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では、
パーキンソン病の患者さんが
154名が参加しました。


①リズミカルな聴覚刺激(RAS)に
 合わせたバランストレーニング

②バランストレーニング

③一般的な教育プログラム


①〜③のグループに分けられ、
それぞれの効果が調査されました。


※リズミカルな聴覚刺激(RAS)とは?
 メトロームや音楽に合わせて
 歩行練習などを行う方法です。
 Rhythmic Auditory Stimulation
  (RAS)と呼ばれます。

 この研究ではメトロームのリズムを
 使用しています。



※一般的な教育プログラムとは?
 この研究ではパーキンソン病、
 転倒予防に関わる知識などの
 提供が行われています。

 

 

その結果・・・

リズミカルな聴覚刺激を併用した
バランストレーニングを行ったグループは、
バランス能力向上、転倒恐怖感の軽減、
歩行能力、日常生活動作、
運動症状が
改善されました。


※日常生活動作と運動症状は、
Unified Parkinson's disease Rating Scale 
(UPDRS)と言われるパーキンソン病
患者さんの症状を詳しく見るために
開発された検査が用いられています。


ちなみに・・・
バランストレーニングのみを行った
グループでもバランス能力改善が
得られたと報告しています。

 

 

実際にリハビリで行うことを想定すると、
聴覚刺激の種類、テンポなどで
効果に差があるのかが気になるところです。


バランストレーニング自体の効果も
あるかと思いますので、リズミカルな
聴覚刺激を追加し行うのかについては、
リハビリの経過をきちんと追う必要が
あるなと感じました。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
バランストレーニング〜リズミカルな
聴覚刺激の併用〜を解説しました。



本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年1月7日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1) Capato TTC, de Vries NM, IntHout J,
Barbosa ER, Nonnekes J, Bloem BR.
Multimodal Balance Training Supported by
Rhythmical Auditory Stimuli in Parkinson's Disease:
A Randomized Clinical Trial. J Parkinsons Dis.
2020;10(1):333-346. doi: 10.3233/JPD-191752.
PMID: 31884492; PMCID: PMC7029328.

 

 

 

 

2023-01-05 16:38:00

パーキンソン病患者さんの転倒と転倒恐怖感

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
転倒と転倒恐怖感を解説したいと思います。

 

 

転倒恐怖感はその名のとおり、
転倒に対する恐怖感。


転倒によって転倒恐怖感が引き起こされ、
パーキンソン病患者さんの体の動きにまで
影響するとS Rahmanらによって
報告されています。


転倒恐怖感によって活動量が減り、
そしてさらなる身体機能低下に
つながる可能性もゼロではありません。

 

 

今回は転倒の要因を調査したLiuらの
論文を紹介したいと思います。

その結果・・・
すくみ足、脚の筋力低下、濡れている場所
転倒した経験があること、照明が暗い場所、
転倒恐怖感などが影響することが
わかりました。


※すくみ足とは?
足がなかなか前に出なくなる症状です。
歩き始めや方向転換するとき、そして
狭い場所を歩くときにみられることが
あります。

 

 

この結果をみると「転倒」は
身体機能面だけの問題で生じているのでは
ないことがわかります。


身体機能面だけのアプローチだけでは
不十分と言えそうです。


このことからリハビリ専門職だけでなく、
医師、看護師、介護士、栄養士、
ケアマネジャーなど様々な職種が
それぞれの専門性をもって対応することが
転倒予防へとつながるのかなと
感じています。


転倒予防の方法については、
改めてコラムで書きたいと思っています!

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
転倒と転倒恐怖感について解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年1月5日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Rahman S, Griffin HJ, Quinn NP, Jahanshahi M.
On the nature of fear of falling in Parkinson's disease.
Behav Neurol. 2011;24(3):219-28. doi: 10.3233/
BEN-2011-0330.
PMID: 21876261;
PMCID: PMC5377977.


2)Liu WY, Tung TH, Zhang C, Shi L.
Systematic review for the prevention and
management of falls and fear of falling in patients
with Parkinson's disease. Brain Behav.
2022 Aug;12(8):e2690. doi: 10.1002/brb3.2690.
Epub 2022 Jul 14. PMID: 35837986; PMCID: PMC9392538.

 

 

 

 

2022-10-24 14:27:00

パーキンソン病患者さんに対するガイドラインに基づく理学療法の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんに
対するガイドラインに基づく理学療法の
効果を解説したいと思います。


リハビリには・・・
”理学療法” ”作業療法” ”言語聴覚療法”
この3つがあります。
今回はその中でも理学療法に注目します。


ガイドラインには・・・
ざっくりとですが、推奨度があり

「このリハビリをおすすめします」とか
「このリハビリはおすすめできません」
などが書かれています。

 

 

今回はMedijainenらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
軽度~中等度の
パーキンソン病患者さん
24名が参加されました。



①ガイドラインに基づく理学療法
(ヨーロッパのガイドライン)

②通常のケア

この2つのグループに分けられました。


ガイドラインに基づく理学療法では、
週2回、60分/回、バランス練習、
歩行練習などのリハビリが提供されました。

 

 

リハビリの効果は、
Modified Patient-Specific Functional Scale
(ModPSFS)という評価で検証されました。


※ModPSFSとは?
日常生活の困難さを患者さん本人に
お聞きして点数化する評価です。
点数が高いということは日常生活に
困難に感じる場面が多いということです。

 

 

その結果・・・
ガイドラインに基づく理学療法を行うことで
患者さん本人が感じる日常生活の困難さが
少なくなるということがわかりました。

 

 

リハビリプログラムの根拠を
メリットとデメリットを
踏まえて
説明できることがリハビリ専門職に
必要なのかも知れません。

※根拠が示されているリハビリを
 ゴリ押しするわけではありません!

 

 

患者さんやリハビリ専門職が意思決定の
支援に
ガイドラインは大切だなと
感じています。

 

 

本コラムでは、
パーキンソン病患者さんに
対するガイドラインに基づく理学療法の
効果を解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年10月24日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

Medijainen K, Pääsuke M, Lukmann A, Taba P.
Structured guideline-based physiotherapy reduces
difficulties in activities of daily living
in Parkinson's disease. NeuroRehabilitation.
2022;50(1):47-56.
doi: 10.3233/NRE-210181.
PMID: 34776423; PMCID: PMC8925111.

 

 

 

 

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2023.12.03 Sunday