歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2023-01-05 16:38:00

パーキンソン病患者さんの転倒と転倒恐怖感

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
転倒と転倒恐怖感を解説したいと思います。

 

 

転倒恐怖感はその名のとおり、
転倒に対する恐怖感。


転倒によって転倒恐怖感が引き起こされ、
パーキンソン病患者さんの体の動きにまで
影響するとS Rahmanらによって
報告されています。


転倒恐怖感によって活動量が減り、
そしてさらなる身体機能低下に
つながる可能性もゼロではありません。

 

 

今回は転倒の要因を調査したLiuらの
論文を紹介したいと思います。

その結果・・・
すくみ足、脚の筋力低下、濡れている場所
転倒した経験があること、照明が暗い場所、
転倒恐怖感などが影響することが
わかりました。


※すくみ足とは?
足がなかなか前に出なくなる症状です。
歩き始めや方向転換するとき、そして
狭い場所を歩くときにみられることが
あります。

 

 

この結果をみると「転倒」は
身体機能面だけの問題で生じているのでは
ないことがわかります。


身体機能面だけのアプローチだけでは
不十分と言えそうです。


このことからリハビリ専門職だけでなく、
医師、看護師、介護士、栄養士、
ケアマネジャーなど様々な職種が
それぞれの専門性をもって対応することが
転倒予防へとつながるのかなと
感じています。


転倒予防の方法については、
改めてコラムで書きたいと思っています!

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
転倒と転倒恐怖感について解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年1月5日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Rahman S, Griffin HJ, Quinn NP, Jahanshahi M.
On the nature of fear of falling in Parkinson's disease.
Behav Neurol. 2011;24(3):219-28. doi: 10.3233/
BEN-2011-0330.
PMID: 21876261;
PMCID: PMC5377977.


2)Liu WY, Tung TH, Zhang C, Shi L.
Systematic review for the prevention and
management of falls and fear of falling in patients
with Parkinson's disease. Brain Behav.
2022 Aug;12(8):e2690. doi: 10.1002/brb3.2690.
Epub 2022 Jul 14. PMID: 35837986; PMCID: PMC9392538.

 

 

 

 

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