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リハビリコラム

2023-11-14 11:36:00

パーキンソン病のバランス障害に対する体幹トレーニング

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病のバランス障害に
対する体幹トレーニングの効果を解説したいと
思います。

 

 

パーキンソン病患者さんにはバランス障害が
見られることがあります。


バランス障害は歩行障害とも強く関連し、
バランスの改善が歩行能力の改善に
重要であるとされています。


バランス障害に対するリハビリには
バランストレーニング、有酸素運動などが
挙げられます。また体幹トレーニングによる
効果を検証した研究も報告されています。


そこで、バランス障害に対する
体幹トレーニングに関する論文を集め
検討した
López-Liriaらの報告を
紹介したいと思います。

 

 

López-Liriaらの論文では
体幹トレーニングを
・体幹の筋力増強
・体幹の可動性(動き)を改善などに
重きをおいたトレーニングと
定義されています。


またバランスを「静的」「動的」と
分けて検討しています。

静的:座っているときや立っている時に
   じっと姿勢を保つこと。
動的:体を動かしながら姿勢を
   保つこと。

「じっとしている」「動いている」
この2つに違いがあります。

 

 

その結果・・・
体幹トレーニングによって、
静的バランス能力の一部分は
改善する可能性が期待できることが
明らかになりました。

 

 

この論文を読んで・・・
体幹トレーニングのみならず、他の
トレーニングと組み合わせることが
大切なのかも知れません。


これはリハビリ全般に言えることなのですが、
体幹の働きが動作や症状に影響を
及ぼしているのか、詳細に検査、
評価を行った上で、介入手段を
検討した方が良さそうです。

 

 

本コラムではパーキンソン病の
バランス障害に対する体幹トレーニングに

ついてを
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月14日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)López-Liria R, Vega-Tirado S,
Valverde-Martínez MÁ, Calvache-Mateo A,
Martínez-Martínez AM, Rocamora-Pérez P.
Efficacy of Specific Trunk Exercises in the Balance
Dysfunction of Patients with Parkinson's Disease:
A Systematic Review and Meta-Analysis.
Sensors (Basel). 2023 Feb 6;23(4):1817.
doi: 10.3390/s23041817.
PMID: 36850413; PMCID: PMC9959840.

 

 

 

 

2023-11-13 15:53:00

パーキンソン病の運動症状に対する外来リハビリの効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病の運動症状に
対する外来リハビリの効果を解説したいと
思います。

 

 

パーキンソン病の患者さんの
運動症状は、振戦・筋固縮・
無動(動作緩慢)だけではなく歩行障害、
姿勢障害などの「軸症状」が
みられることがあります。


姿勢障害とは?
・カンプトコルミア:前屈姿勢
・ピサ症候群  :左右どちらかに傾いた姿勢
・アンテロコリス:頸部の前屈
この3つがあります。


このパーキンソン病の患者さんにみられる
姿勢の崩れは、座っているときや
立っているときに見られ、あお向けに
寝た状態では姿勢の崩れが
修正されます。


また姿勢障害に関係する要因として
筋緊張、固有感覚、視空間認知、
筋力低下などが考えられています。

 

 

では本題に戻りたいと思います。

運動症状に対する外来リハビリには
どのような影響があるのか?
今回はTerasawaらの研究を
紹介したいと思います。

 

 

Terasawaの論文では・・・
運動症状をMDS-UPDRSを用いて
点数化し、32点を境として、軽度と
中等度・重度と
定義しています。

※点数が低いほど軽度です。


外来リハビリでは・・・
ストレッチ・筋力増強トレーニング、
バランストレーニング、歩行練習などが
行われました。


その結果・・・
外来リハビリを行うことで、
MDS-UPDRSの運動スコア合計、
運動緩慢・軸症状それぞれの
スコアが有意に減少したと報告しています。
特に中等度、重度の方に効果が
みられたとしています。


つまり・・・
外来リハビリを行うことで、
パーキンソン病患者さんの運動症状を
改善する可能性があるということが
明らかになったということです!

 

 

この論文を読んで・・・
様々なトレーニングを行っていることが
良い結果をもたらしたかも知れません。

 

 

本コラムではパーキンソン病の
運動症状に対する外来リハビリの

効果を
解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月13日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Ameghino L, Rossi M, Merello M.
How Do I Examine Postural Disorders
in Parkinson's Disease? Mov Disord Clin Pract.
2016 Nov 25;3(6):626. doi: 10.1002/mdc3.12457.
PMID: 30838258; PMCID: PMC6353339.


2)Terasawa Y, Ikuno K, Fujii S, Nishi Y,
Tanizawa E, Nabeshima S, Okada Y.
Unveiling the Impact of Outpatient Physiotherapy
on Specific Motor Symptoms in Parkinson’s
Disease: A Prospective Cohort Study.
Brain Neurorehabil. 2023 Oct;16:e26.

 

 

 

 

2023-03-25 17:16:00

パーキンソン病患者さんのすくみ足に対して効果的なリハビリとは?

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
すくみ足に効果的なリハビリを
解説したいと思います。

 

 

1.すくみ足とは?

すくみ足とは、
”足がすくみ歩き始めの1歩目が
前に出せないこと”を言います。


zhangらによれば、すくみ足は
Hoehn&Yahrの重症度分類や
固縮、UPDRSパート2・パート3の
得点と関係すると言われています。


※Hoehn&Yahrの重症度分類
 パーキンソン病の進行度合いを
 表すものです。


※固縮
 筋肉のこわばりのことです。 
 例えば肘を伸ばそうとすると、
 全可動域を通じて抵抗感が
 感じられます。


※UPDRS
 (Unified Parkinson‘s Disease Rating Scale)

 パーキンソン病の症状を詳しく調べる検査です。
 全4パートから構成されます。 
 パート2は日常生活動作、パート3は
 運動症状を調べるものです。

 

 

2.リハビリの方法

アメリカ理学療法士協会のガイドラインや
Millerら、Tomilisonらのメタアナリシス・
システマティックレビューでは、


①視覚・聴覚のキューイング
②バランストレーニング
③歩行練習

主にこの3つの方法が推奨または、
効果があると報告されています。


メタアナリシスとは、
統計学的手法を
用いて、同じような研究の結果を
まとめる分析方法です。


このメタアナリシスの結果をみると、
統合した結果は効果があると
していますが、個々の結果をみると
効果があるとは言えない研究が
含まれています。


つまり、理学療法はすくみ足に
効果があるとされながらも、
理学療法の中身をみると、
効果があると言えないものも
あるということになります。

 

 

3.介入のポイント

Ehgoetzらによれば、すくみ足には
サブタイプ(分類)
があると言われています。


①運動
②不安
③注意


この3つのサブタイプに分けることができる
ため、病態に基づき、介入方法を変える
必要があると考えられます。


つまり、運動だけで効果が得られない
可能性があるということです。

 

 

本コラムでは、パーキンソン病患者さんの
すくみ足に対する効果的なリハビリ

解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月25日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Zhang F, Shi J, Duan Y, Cheng J, Li H,
Xuan T,Lv Y, Wang P, Li H. 
Clinical features and related factors of
freezing of gait in patients withParkinson's disease.
Brain Behav. 2021 Nov;11(11):e2359. 
doi: 10.1002/brb3.2359. Epub 2021 Sep 22. 
PMID: 34551452; PMCID: PMC8613420.

2) Osborne JA, Botkin R, Colon-Semenza C,
DeAngelis TR,Gallardo OG,
Kosakowski H, Martello J,
Pradhan S, Rafferty M,
Readinger JL, Whitt AL, Ellis TD.
Physical Therapist Management of Parkinson Disease:
A Clinical Practice Guideline From the American
Physical Therapy Association.
Phys
Ther. 2022 Apr 1;102(4):pzab302.
doi: 10.1093/ptj/pzab302. Erratum in:
Phys
Ther. 2022 Aug 1;102(8):
PMID: 34963139; PMCID: PMC9046970
.

3) Miller KJ, Suárez-Iglesias D, Seijo-Martínez M, Ayán C.
Physiotherapy for freezing of gait in Parkinson's disease
: a systematic review and meta-analysis.
Rev Neurol. 2020 Mar 1;70(5):161-170. Spanish,
English.
doi
: 10.33588/rn.7005.2019417. PMID: 32100276.

4)Tomlinson CL, Patel S, Meek C, Clarke CE, Stowe R,
Shah L,
Sackley
CM, Deane KH, Herd CP,
Wheatley K, Ives N.

Physiotherapy versus placebo or no intervention
in Parkinson's disease. Cochrane Database Syst Rev.
2012 Jul 11;(7):CD002817.doi:10.1002/14651858.
CD002817.pub2. Update in: Cochrane Database
Syst Rev. 2012;(8):CD002817. PMID: 22786482.


5) Ehgoetz Martens KA, Shine JM, Walton CC,
Georgiades MJ,
Gilat M,
Hall JM, Muller AJ, Szeto JYY, Lewis SJG.
Evidence for subtypes of freezing of gait
in Parkinson's disease.
Mov Disord. 2018 Jul;33(7):1174-1178.
doi: 10.1002/mds.27417. PMID: 30153383.

 

 

 

 

2023-03-06 14:48:00

パーキンソン病患者さんの腰痛と姿勢崩れ

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛と姿勢崩れについてを解説したいと
思います。

 

 

今回はGeroinらの報告を
紹介したいと思います!

 

 

パーキンソン病患者さんの姿勢崩れに
代表的なものに3つあります。


①カンプトコルミア(体幹の前傾)
②ピサ症候群(体幹の左右への崩れ)
③アンテコリス(首の前屈)


※カンプトコルミアには
上部(胸椎で曲がっている)と
下部(腰椎で曲がっている)タイプの
2つがあります。


この研究では、
パーキンソン病の患者さん283名が
参加し、この3つの姿勢崩れに
ついて調査されました。

 

 

その結果・・・
腰痛と関連する要因は
姿勢の崩れのタイプによって
違うことが明らかにされています。


【カンプトコルミア(上部)の場合】
・ホーンヤールの分類(症状の重症度)と
 関係がある。

【ピサ症候群の場合】
・性別
・ホーンヤールの分類(症状の重症度)
 この2つの関係がある。

 

 

しかし・・・カンプトコルミア下部タイプや
アンテコリスなどでは
症状進行と
腰痛との関係性は見つかっていません。


腰痛には様々な要因があります。
Geroinらの研究報告を参考にしながらも
なぜ腰痛を生じているのか細かく分析する
必要があります。


例えば、関節なのか、筋肉なのか、
神経が原因なのか。


腰椎自体なのか、股関節なのか、
膝関節の問題なのか。


ふるいにかけ、問題を絞った後、その
原因に合うリハビリを行うことが
大切なのかなと感じています。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛と姿勢崩れについてを解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月6日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Geroin C, Artusi CA, Gandolfi M, Zanolin E t al
Does the Degree of Trunk Bending Predict
Patient Disability, Motor Impairment,
Falls, and Back Pain in Parkinson's Disease?
Front Neurol. 2020 Mar 31;11:207.
doi: 10.3389/fneur.2020.00207.
PMID: 32296383; PMCID: PMC7136533.

 

 

 

 

2023-03-03 12:01:00

パーキンソン病患者さんの腰痛が及ぼす影響

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛が及ぼす影響についてを解説したいと
思います。

 

 

今回はDuncan らの報告を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では、
パーキンソン病の患者さん30名が
参加されました。

そして
・ RODQ:腰痛の日常生活への影響度
Revised Oswestry Disability Questionnaire


・ MDS-UPDRSⅢ:運動症状
Movement Disorder Society-Unified
Parkinson Disease Rating Scale PartⅢ


・PACE:活動量
Physical Activity Scale for the Elderly

・PDQ-39:生活の満足度
Parkinson Disease Questionnaire-39 

などが検査されました。

 

 

 

その結果・・・
①RODQ は MDS-UPDRSⅢと関係性がある

②RODQは立位での姿勢崩れと関係性がある。

③RODQは頸の固縮(筋肉のこわばり)と関係性がある。

④RODQはPASEと関係性がある。

⑤RODQはPDQ-39と関係性がある。


この5つのことが明らかになりました。

 

 

腰痛による日常生活への影響度は
活動量や生活の満足度とも
関係しているため、パーキンソン病の
患者さんの腰痛に対するリハビリは
重要といえそうです。


そのため・・・
①腰痛の原因
②リハビリで改善が期待できるのか

以上の2つをしっかりと判断することが
大切かなと思います。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛が及ぼす影響を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月3日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Duncan RP, Van Dillen LR, Garbutt JM,
Earhart GM, Perlmutter JS.
Low Back Pain--Related Disability in
Parkinson Disease: Impact on Functional Mobility,
Physical Activity, and Quality of Life.
Phys Ther. 2019 Oct 28;99(10):1346-1353.
doi: 10.1093/ptj/pzz094.
PMID: 31343700; PMCID: PMC6821152.

 

 

 

 

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