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リハビリコラム

2023-03-06 14:48:00

パーキンソン病患者さんの腰痛と姿勢崩れ

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛と姿勢崩れについてを解説したいと
思います。

 

 

今回はGeroinらの報告を
紹介したいと思います!

 

 

パーキンソン病患者さんの姿勢崩れに
代表的なものに3つあります。


①カンプトコルミア(体幹の前傾)
②ピサ症候群(体幹の左右への崩れ)
③アンテコリス(首の前屈)


※カンプトコルミアには
上部(胸椎で曲がっている)と
下部(腰椎で曲がっている)タイプの
2つがあります。


この研究では、
パーキンソン病の患者さん283名が
参加し、この3つの姿勢崩れに
ついて調査されました。

 

 

その結果・・・
腰痛と関連する要因は
姿勢の崩れのタイプによって
違うことが明らかにされています。


【カンプトコルミア(上部)の場合】
・ホーンヤールの分類(症状の重症度)と
 関係がある。

【ピサ症候群の場合】
・性別
・ホーンヤールの分類(症状の重症度)
 この2つの関係がある。

 

 

しかし・・・カンプトコルミア下部タイプや
アンテコリスなどでは
症状進行と
腰痛との関係性は見つかっていません。


腰痛には様々な要因があります。
Geroinらの研究報告を参考にしながらも
なぜ腰痛を生じているのか細かく分析する
必要があります。


例えば、関節なのか、筋肉なのか、
神経が原因なのか。


腰椎自体なのか、股関節なのか、
膝関節の問題なのか。


ふるいにかけ、問題を絞った後、その
原因に合うリハビリを行うことが
大切なのかなと感じています。

 

 

本コラムではパーキンソン病患者さんの
腰痛と姿勢崩れについてを解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月6日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Geroin C, Artusi CA, Gandolfi M, Zanolin E t al
Does the Degree of Trunk Bending Predict
Patient Disability, Motor Impairment,
Falls, and Back Pain in Parkinson's Disease?
Front Neurol. 2020 Mar 31;11:207.
doi: 10.3389/fneur.2020.00207.
PMID: 32296383; PMCID: PMC7136533.

 

 

 

 

2024.04.27 Saturday