歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

”歩行専門”の自費リハビリ施設 「アルコネクト」

~維持ではなく改善を目指すリハビリを追求~

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リハビリコラム

2024-04-12 17:39:00

やり方で効果が違う!? スクワットの正しい方法とは?

 

 

アルコネクト代表
市川です!

 

 

足を鍛える運動として知られている
スクワットですが、
調べてみると
いろいろな方法があって何が
正しいのかわからないですよね

 

 

実は今月はじめ、Rachelらの論文
"スクワットの生体力学的レビュー"が
公表されました。


論文には、スクワットの知見から
現場の応用まで
書かれており、
とても参考になりました。



論文を読み、私が特に大切だと
思った3つのポイントを
お話したいと思います。


①腰の伸び具合
②体幹と脛骨(すねの骨)の傾斜
③両足の広さ

順を追って説明したいと思います!

 

 

① 腰の伸び具合


体を曲げたままで行うと、腰への負担が
増えると言われています。
腰の痛めないためにも、伸ばすように
意識するのがポイントです。

(伸ばしすぎにも注意です。)

 

 

 

② 体幹と脛骨(すねの骨)の傾斜

 
体幹と脛骨(すねの骨)の傾斜を
一致させると股関節伸展筋(おしり)と
膝関節伸展筋(太ももの前側)を
バランスよく鍛えることができます。


ちなみに傾斜が
体幹>脛骨であれば股関節伸展筋(おしり)
脛骨>体幹であれば膝関節伸展筋
(太ももの前側)が働きやすいと言われています。


鍛える筋肉を絞りたい場合や、傷害の
二次予防を考える場合は、分けて
行った方が良いときもあります。

 

③ 両足の広さ


 

両足の幅は、肩幅よりも少し
広めがおすすめです!
広めにすることで大殿筋(おしり)や
内転筋群(内もも)が働きやすくなると
言われているからです。

 

 

※もう一つ挙げるとすれば「速度」です。
 実は脳卒中患者さんの場合、速度にも
 注意しましょうという論文があります。

 

 

膝が痛いのか?
膝の靭帯を
損傷しているのか?
症状や
疾患に合わせて、スクワットの
方法を
変えることで、実施時のリスクを
抑えることができます。

 

 

 

当施設で行っているリハビリ場面です。



股関節の運動を意識するために、
サポートを行いながら実施している場面です。


スクワットは筋力をつけるイメージがありますが、
脳卒中の患者さんの歩行でみられる
膝の過伸展に対しても、効果が期待できると
Geerarsらによって報告されています

 

 

本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

参考文献】 

1)Straub, Rachel K, and Christopher M Powers.
“A Biomechanical Review of the Squat Exercise:
Implications for Clinical Practice.” International
journal of sports physical therapy
vol. 19,4 490-501. 1 Apr. 2024,
doi:10.26603/001c.94600


2)Geerars, Marieke et al.
“Treatment of knee hyperextension
in post-stroke gait. A systematic review.
” Gait & posture vol. 91 (2022): 137-148.
doi:10.1016/j.gaitpost.2021.08.016

 

 

 

 

2024.05.03 Friday