歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2023-03-10 21:36:00

足関節底屈筋と歩行時の推進力との関係性

 

こんにちは!歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の
代表市川です。

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんの
足関節底屈筋と歩行時の推進力との関係性を
解説したいと思います。



※足関節底屈筋とは?
足のつま先を下げるとき、立っている時や
かかと挙げを
するときに働く筋肉です。
代表的なのが、下腿三頭筋。
ふくらはぎの筋肉です!

 

 

Awadらによれば、
足関節底屈の筋力と歩行時の推進力は
関係しないと報告されています。


しかし、足関節底屈筋力を生み出す能力は
歩行時におけるマヒ側の推進力、
歩行速度ともに関係するとされています。


実際に発揮されている力と
本来もっている力(潜在能力)の差が
大きいと、筋力を生み出す能力が
低下しているということになります。


さらにHsiaoらによれば、推進力を
生みだすには、立脚後期で
「股関節をいかに後ろに伸ばせるのか」が
より重要であると報告しています。

 

 

私としては、股関節を後ろに伸ばした位置に
キープするためにも足関節底屈筋の働きは
重要だと思います。


そのためは、単に足関節底屈筋の
筋力トレーニングを行うだけではなく、
筋肉が十分な力を発揮できるための
質的な改善も必要なのかなと思います。

 

 

本コラムでは脳卒中患者さんの
足関節底屈筋と歩行時の推進力との
関係性を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年3月10日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Awad LN, Hsiao H, Binder-Macleod SA.
Central Drive to the Paretic Ankle Plantarflexors
Affects the Relationship Between Propulsion
and Walking Speed After Stroke.
J Neurol Phys Ther. 2020 Jan;44(1):42-48.
doi: 10.1097/NPT.0000000000000299.
PMID: 31834220; PMCID: PMC8049399.

2)Hsiao H, Knarr BA, Higginson JS,
Binder-Macleod SA.
The relative contribution of ankle moment and
trailing limb angle to propulsive force during gait.
Hum Mov Sci. 2015 Feb;39:212-21.
doi: 10.1016/j.humov.2014.11.008. Epub 2014 Dec 12.
PMID: 25498289; PMCID: PMC4272868.

 

 

 

 

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