リハビリコラム
脳卒中患者さんの歩行能力の変化
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!
本コラムでは脳卒中の患者さんの
歩行能力の変化についてを
解説していきたいと思います。
以前、脳卒中患者さんの歩行能力は
徐々に改善することを解説しました!
>>知りたい!脳卒中の患者さんの
歩行回復の予後とは?
脳卒中によって生じた障害の程度に
よっても歩行回復の傾向が異なることが
Buvarpらが報告しています。
Buvarpらの研究では・・・
脳卒中患者さんを重症度を
軽度と中等度のグループに分けて
歩行能力の回復経過を調査しています。
その結果・・・
中等度の症状がある患者さんは
発症後3ヶ月目に歩行能力の
大きな改善がみられたとしています。
加えて75歳以上の患者さんでは、
重症度(軽度・中等度)に関係なく
発症後3ヶ月目で歩行能力の大きな
改善がみられたとしています。
まとめると・・・
歩行能力の回復は重症度によって
異なる経過を辿る可能性がある
ということがわかったということです。
リハビリ専門病棟である
回復期リハビリテーション病棟。
その平均入院日数は2~3ヶ月ほど
言われます。
その平均入院日数と今回の研究結果を
踏まえると、退院後のリハビリも
大切だなと感じています。
当施設も医療機関・介護施設と
連携しつつ、微力ながらお力に
なりたいと考えています。
本コラムでは脳卒中患者さんの
歩行能力の変化を解説しました。
本コラムが少しでも皆さまの
お役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年8月20日)
(更新日:2023年6月18日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Buvarp D, Rafsten L, Sunnerhagen KS.
Predicting Longitudinal Progression in
Functional Mobility After Stroke:
A Prospective Cohort Study.
Stroke. 2020 Jul;51(7):2179-2187.
doi: 10.1161/STROKEAHA.120.029913.
Epub 2020 Jun 17. PMID: 32568652;
PMCID: PMC7306259.