歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

東京都北区東田端の歩行専門自費リハビリ施設「アルコネクト」

脳卒中(脳梗塞・脳出血)・骨折の後遺症・脊柱管狭窄症・

ひざの痛み・腰痛などのリハビリメニューをご提供!

OPEN 10:00-18:00   CLOSE Wed & Sun
 03-6693-0966
お問い合わせ

リハビリコラム

2022-07-08 17:35:00

脳卒中の患者さんの歩行!推進力を上げるために必要なこと

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
歩行時の推進力についてを
解説したいと思います。

※推進力・・・
本コラムでは前に進む力のことです。

 

 

前回のコラムで脳卒中の患者さんが
長い距離を歩くためには・・・
マヒ側の推進力と脚を後ろに伸ばせる

角度が大切という話をしました。

>>脳卒中の患者さんが長い距離を
  歩くために必要な要素とは?

 

 

では推進力を上げるためには
どうすればよいのでしょうか?

実はこの推進力。
「脚を後ろに伸ばせる角度」と
「足首を下げる力」が
大切と言われています。

長く歩くために必要な要素と
重なりますね!

詳しくお話するために今回はHsiaoらの
論文を紹介したいと思います。

 

 

この論文では・・・
脳卒中の患者さんが対象でした。

・いつも通りの速度
・早い速度
この2通りの歩行を比較し
「脚を後ろに伸ばせる角度」と
「足首を下げる力」
この2つの推進力への
影響を検証しています。

 

 

その結果・・・
参加された方の平均をみると・・・
マヒ側の脚を後ろに伸ばせる角度は74%、
マヒ側の足首を下げる力は17%が
推進力に影響を与えることがわかりました。

つまり・・・
推進力には脚を後ろに伸ばす角度が
大きく影響していることがわかりました。

※ちなみにマヒされていない側も
 おおよそ同じような傾向でした。

 

 

ではこの結果を踏まえてどのように
リハビリに活かしていくのか・・・

 

 

推進力を上げるということは
歩行速度を上げることにもつながり
長い距離を歩くためにも必要です。

脚を後ろに伸ばせる角度を増やすことが
1つのヒントになります。

そのためにリハビリの検査が大切です。


例えば・・・
・足首や股関節は柔らかいか
・右(左)脚が前、左(右)脚が後ろという
 位置関係でバランスがとれるか
 などをみていきます。


その検査で明らかになった課題に
合わせてリハビリメニューを
行うことがポイントです。

 

 

しかし脳卒中の方の症状は
マヒの強さ、痙縮(けいしゅく)、
運動失調、感覚障害など
お一人お一人で違います。


そのため・・・
バランスを崩さずにゆっくりと
安全に歩けるようになることが
必要になることもあるかも知れません。

 

突然、歩き方を変えると
バランスを崩すこともあります。
 
病院やデイケアなどでリハビリを
行っている方でしたら、まずは
担当者にご相談いただくのを
お勧めいたします。

 

 

※痙縮・・・
腕や脚が突っ張ってしまったり
こわばってしまう症状です。

※運動失調・・・
手や足が滑らかに動かすことが
難しくなったり、
起立や歩いている時に
バランスがとりにくくなる症状です。

※感覚障害・・・
触っている感覚などが
わかりにくくなる症状です。

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
歩行の推進力を解説しました。

本コラムが皆さまの何かの
お役に
立てましたら幸いです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年7月8日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Hsiao H, Knarr BA, Higginson JS,
Binder-Macleod SA. The relative contribution
of ankle moment and trailing limb angle to
propulsive force during gait. Hum Mov Sci.
2015 Feb;39:212-21. doi: 10.1016/j.
humov.2014.11.008. Epub 2014 Dec 12.
PMID: 25498289; PMCID: PMC4272868.

2)Hsiao H, Knarr BA, Higginson JS,
Binder-Macleod SA.
Mechanisms to increase propulsive force for
individuals poststroke. J Neuroeng Rehabil.
2015 Apr 18;12:40. doi: 10.1186/s12984-
015-0030-8. PMID: 25898145;
PMCID: PMC4406180.

 

 

 

 

2022.09.27 Tuesday