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リハビリコラム

2023-11-07 10:47:00

変形性膝関節症と腰椎症の関係性

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは変形性膝関節症と
腰椎症の関係性を
解説したいと思います。

 

 

変形性膝関節症とは・・・
膝関節の関節軟骨や骨(軟骨下骨)が
変性することで、痛みや変形が
生じます。


腰椎症とは・・・
椎間板、椎体、そして関節に変性が
生じるものを「(変形性)脊椎症」と言います。
それが腰椎に生じたものが「腰椎症」と
呼ばれています。

 

 

この2つの関係を明らかにした
Betzlerらの研究を紹介したいと思います。

 

 

Betzlerらの論文はシステマティックレビュー、
メタアナリシスというタイプです。
いわば論文の総集編、似たような論文を
集め、検討したものです。

※論文を集めたり、どの論文を採用するのか
 どうかなど検討をしています。

 

 

Betzlerらの論文によれば、
変形性腰椎症の患者さんは変形性膝関節症
(KLグレード2以上)の要因を持っており、
また変形性膝関節症の患者さんは
変形性腰椎症の要因をもつことが
わかりました。


つまり・・・
変形性膝関節症と腰椎症は
関係する可能性が示唆されたという
ことになります。


※KLグレードとは・・・
レントゲンによって、変形性膝関節症の
重症度を判定するものです。
グレード0~4まであり、0は正常であり、
4は高度(重度)と判定されます。


<詳しく知りたい方へ>
この研究ではオッズ比(OR)で検討されています。

・腰椎症患者さんの変形性膝関節症
ランダム効果モデル:OR1.75(1.22-2.5)
固定効果モデル:OR2.02(1.75-2.32)


・変形性膝関節症患者さんの腰椎症
ランダム効果モデル:OR1.84(1.23-2.77)
固定効果モデル:OR2.06(1.78-2.37)

 

 

私の経験からも・・・
腰椎症によって前弯が少なくなる
(腰が丸くなる)ことで、膝関節が曲げて
立ったり、歩くようになります。
膝関節が曲がっていると膝関節は
支えている靭帯が緩み、不安定になります。
その結果、痛みを生じている方を
担当したことがあります。


変形性膝関節症との診断があるときも腰椎症で
あるときも、双方の関係性を踏まえた上で
検査・評価を行い、リハビリを実施した方が
良さそうですね。

 

 

本コラムでは変形性膝関節症と
腰椎症の関係を解説しました。


本コラムが少しでも皆さまの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2023年11月7日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Betzler BK, Ng FYC, Huang Y, Hr BAR.
The Prevalence of Coexisting Lumbar Spondylosis
and Knee Osteoarthritis: A Systematic Review
and Meta-Analysis.
Asian Spine J.
2022 Dec;16(6):839-847. doi: 10.31616/asj.
2021.0405. Epub 2022 Apr 18.
PMID: 35421911; PMCID: PMC9827201.

 

 

 

 

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