リハビリコラム
脳卒中患者さんのマヒした脚に対するCI療法
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!
今回は脳卒中患者さんのマヒした脚に
対するCI療法を解説したいと思います。
今回はZhouらの論文を紹介したいと
思います!
※CI療法とは?
英語では、
constraint-induced movement therapy
と言われているもので、脳卒中によって
マヒした手に対するリハビリの1つです。
日常生活で使用することをマヒした手を
目標として、課題(練習)を行ったり、
その練習が日常生活に活かせるように
工夫された方法です。
マヒした手に対するリハビリとして
発展したCI療法ですが、
脚に対して行われる場合もあります。
Zhouらの論文はマヒした脚に対する
CI療法の効果を調査した研究です。
その結果・・・
マヒした脚に対するCI療法は、
(従来の理学療法と比べて)
①マヒした脚の運動機能
②バランス能力
③歩行速度
④歩行能力
⑤日常生活動作能力
①~⑤の改善が得られたと
報告しています。
【私が気になるところ】
①CI療法の方法が統一されていないこと
インソールを使用したり、
マヒしていない側の脚に添え木を使用したりと
方法が様々な点が気になりました。
②CI療法の介入時期
どのリハビリでも同じなのですが、
発症して間もないころに効果があるのか、
発症からしばらく経過が経っても効果が
あるのか気になるところです。
私としては、マヒされた脚に対して
積極的に介入することに意味が
あるのかなと思いました。
ということは・・・
通常のリハビリとの違いが
気になり始めました。
下肢のCI療法のプロトコル(手順書)が
あるようなので読んでみたいと思います!
本コラムでは、脳卒中患者さんの
マヒした脚に対するCI療法を
解説しました!
本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2023年1月9日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Zhou M, Tu Y, Cui J, Gao P, Yi T, Wang J,
Hao Q, Li H, Zhu T.
Effect of constraint-induced movement therapy
onlower extremity motor dysfunction in
post-stroke patients: A systematic review and
meta-analysis. Front Neurol. 2022 Nov 21;13
:1028206. doi: 10.3389/fneur.2022.1028206.
PMID: 36479056; PMCID: PMC9720264.