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リハビリコラム

2022-11-11 13:50:00

脳卒中患者さんの脳画像~運動機能と歩行能力~

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは、脳卒中患者さんの
脳画像について、運動機能と
歩行能力に焦点を当てて
解説したいと
思います。

 

 

今回はFrenkel-Toledoらの論文を
紹介したいと思います!

 

 

この研究では・・・
脳卒中発症後1年以上経過し、
歩行が見守りもしくは自立している
患者さん67
名が参加しました。


脳画像とマヒした脚の運動機能そして
歩行能力との関係が調査されました。


※歩行能力とは?
この研究では歩行速度のことです。

 

 

その結果(一部)・・・

①脳卒中の病変が左側の場合

脚の運動機能には・・・
内包後脚が関係することが
わかりました。


歩行能力には・・・
内包後脚・放線冠・外包・
尾状核が関係することが
わかりました。


②脳卒中の病変が右側の場合

脚の運動機能には・・・
放線冠・上縦束・島皮質が
関係することがわかりました。


歩行能力には・・・
放線冠・上縦束・島皮質・被殻・
視床・内包・外包・シルビウス溝周辺の
皮質が関係することがわかりました。

 

 

まとめると・・・
脚の運動に関係する神経や運動の調整に
関わる脳の部位の病変が歩行能力に
影響するということです。

 

 

脳画像をもとに現れる症状を推測し、
マヒした脚の運動機能や歩行を
妨げている原因を明らかにすることが
大切であると思います。

 

 

本コラムでは、脳卒中患者さんの
脳画像について、脚の運動機能と
歩行能力に焦点を当て
解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年11月11日)
(更新日:2023年2月17日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Frenkel-Toledo S, Ofir-Geva S,
Mansano L, Granot O, Soroker N.
Stroke Lesion Impact on Lower Limb Function.
Front Hum Neurosci. 2021 Feb 1;15:592975.
doi: 10.3389/fnhum.2021.592975.
PMID: 33597852; PMCID: PMC7882502.

 

 

 

 

2024.04.26 Friday