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リハビリコラム

2022-10-28 22:20:00

慢性期脳卒中患者さんの足関節の運動と電気刺激療法の効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です!

 

 

本コラムでは慢性期の脳卒中患者さんの
足関節の運動と電気刺激療法を
併用した時の効果を解説したいと思います。

 

 

そこで今回はChoらの論文を
紹介したいと思います。

 

 

この研究では・・・
慢性期の脳卒中患者さん35名が参加し、
①足関節の運動と電気刺激療法
※足関節の動き(背屈・回内)に合わせて
電気刺激を実施しました。
背屈はつま先をあげる運動、
回内は小指側をあげる運動です。

②電気刺激療法のみ

この2つのグループに分けられました。


2つのグループともに
90分/日の
標準的なリハビリテーションも
行われました。


足関節の運動は・・・
機器を用いて足関節の運動を
受動的(機器に動かされて)に行いました。


電気刺激は・・・
つま先をあげる時に働く筋肉である
前脛骨筋と長腓骨筋に対して
実施されました。

 

 

その結果は・・・(一部です)
足関節の運動と電気刺激を併用した
グループは足関節の筋力・可動域
(回内・回外)の有意な改善が
みられました。


※回内:小指側をあげる運動です。
※回外:親指側をあげる運動です。


またバランス能力や転倒恐怖感、
歩行速度、歩幅なども有意な改善が
みられました。


ちなみに電気刺激のみのグループにも
バランス能力や歩幅の有意な改善が
みられています。


ただし、足首の固有感覚は、
トレーニング前後の比較では
有意な改善はみられなかった
としています。


※固有感覚とは・・・
とても平たく言うと手や脚の位置、
運動を感じる感覚です。

 

 

論文では機器を使っていますが、
足関節の運動を受動的に行った場合でも
効果があることは興味深いなと感じました。


トレーニング方法によって
効果量(効果の大きさ)の違いが
どの程度あるのかは気になるところです。


固有感覚は姿勢を保つために重要です。
今回の結果だけでは判断が難しいですが、
固有感覚を考慮したアプローチは
別の方法が検討されるべきかも知れません。

 

 

本コラムでは、
慢性期脳卒中患者さんの足関節の運動と
電気刺激療法を併用した時の効果を
解説しました。


本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年10月28日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Cho JE, Shin JH, Kim H.
Does electrical stimulation synchronized with
ankle movements better improve
ankle proprioception and gait kinematics
in chronic stroke? A randomized controlled study.
NeuroRehabilitation. 2022;51(2):259-269.
doi: 10.3233/NRE-220018.
PMID: 35527578; PMCID: PMC9535592.

 

 

 

 

2022.12.06 Tuesday