歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2022-07-26 18:40:00

脳卒中患者さんが行う障害物回避トレーニング

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
障害物回避トレーニングを
解説したいと思います。


脳卒中の患者さんが障害物トレーニングを
行うとどのような効果があるのか?
その疑問に答えたのがMuroi らの論文です。

 

 

ここでの障害物回避トレーニングとは、
①トレッドミル上での歩行+
バーチャルリアリティー(VR)を用いた
歩行練習、障害物またぎ等を行うもの
②トレッドミル上での歩行+
実際の障害物またぎを行うもの


この2つの方法が採用され、
歩行速度、歩行距離などの歩行能力、
バランス能力などへの影響(効果)を
検証しています。

 

 

その結果・・・
通常の歩行練習グループと
障害物回避トレーニングを行った
グループを比較すると歩行能力や
バランス能力には差がなかったことが
わかりました。

 

 

ただ・・・
障害物回避トレーニングが
効果がないと
いうことではありません。


なぜなら比較したグループも
歩行練習を行っています!
障害物回避トレーニングと
通常の歩行練習を比べて効果に
差がないかも知れないということです。

 

 

障害物回避トレーニングのみを行っている
研究が少ないため、研究数の増加とともに
結果が変わる可能性があると思います。


個人的には歩行中のバランス能力に
特化した検査にはどんな影響(効果)が
あるのか、また
トレッドミルを使用しない
場合にはどんな影響(効果)があるのか
気になるところです。

 

 

ご自宅内の移動や外出時のために
障害物をまたいだり、避けたりする
練習はとても大切と感じています。


スムーズに障害物をまたいだり、
避けるようになるためだけでなく、
安全に行うために、手すりの設置、

段差の高さの調整などの環境を整備
するためにも大事な練習です。

 

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
障害物回避トレーニングについてを
解説しました。



本コラムが皆さまの何かの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(更新日:2022年7月26日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献
1)Muroi D, Ohtera S, Kataoka Y, Banno M,
Tsujimoto Y, Tsujimoto H, Higuchi T.
Obstacle avoidance training for individuals
with stroke: a systematic review and meta-analysis.
BMJ Open. 2019 Dec 16;9(12):e028873.
doi: 10.1136/bmjopen-2018-028873.
PMID: 31848159; PMCID: PMC6937042.

PMID: 32811378.

 

 

 

 

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