リハビリコラム
脳卒中の患者さんの腕や手のリハビリ!ミラーセラピーの効果とは?
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。
本コラムでは脳卒中の患者さんの
腕や手のリハビリの1つ、
ミラーセラピーを解説したいと思います。
※ミラーセラピーとは?
鏡にマヒしていない手や腕を映し、
動かすことでマヒしている手や腕が
運動していることを錯覚させる方法です。
ちなみに手や腕だけではなく脚の
ミラーセラピーもあります!
そのミラーセラピー。
どのような効果が期待できるのでしょうか?
その疑問に答えたZengらの論文を
紹介したいと思います!
この論文では・・・
脳卒中の患者さんが対象でした。
①ミラーセラピーを行うグループ
②通常のリハビリを行うグループ
この2つのグループに分け、
ミラーセラピーのマヒしている腕や
手に対する効果を検証しています。
その結果・・・
ミラーセラピーを実施したグループは
(通常のリハビリを行うグループに比べ)
腕や手の動きが改善していました。
ミラーセラピーはマヒされている
腕や手の運動をイメージできることが
大切です。
私が患者さんにミラーセラピーを実施した
いただいたときの経験なのですが、
”動いている感覚がイメージできない”
ということがありました。
そこで、ミラーセラピー実施しながら、
電気刺激療法と振動刺激を行ったことも
あります。
ミラーセラピーに限りませんが、
患者さんの状態によって、他のリハビリを
組み合わせることも大切かなと思います。
本コラムでは脳卒中の患者さんの
リハビリの1つ、ミラーセラピーを
解説しました。
本コラムが皆さまの何かの
お役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年7月19日)
(更新日:2022年12月31日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Zeng W, Guo Y, Wu G, Liu X, Fang Q.
Mirror therapy for motor function of
the upper extremity in patients with stroke:
A meta-analysis. J Rehabil Med. 2018
Jan 10;50(1):8-15.
doi: 10.2340/16501977-2287.
PMID: 29077129.