リハビリコラム
パーキンソン病の患者さんが行う筋力トレーニングの効果とは?
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)代表の
市川です。
本コラムではパーキンソン病の
患者さんが行う筋力トレーニングの
効果を解説したいと思います。
今回はLiらの論文を
紹介したいと思います!
この論文では・・・
軽度・中等度の症状がある
パーキンソン病の患者さんが
対象となりました。
筋力トレーニングを行うと、
どのような影響(効果)があるのかを
調査しています。
その結果・・・
筋力トレーニングを行うと、
脚の筋力・バランス能力・歩行速度が
向上することがわかりました。
加えてすくみ足にも有効であることも
明らかになりました。
※すくみ足とは?
歩行障害の1つで一歩が出せなくなる
症状です。
【私が気になる点】
バランス能力への効果(量)は小さく、
その振り幅が広いため、解釈に
注意が必要かなと思いました。
筋力トレーニングは、
椅子に腰かけて行ったり、ベッドへ
横になって行うこともできます。
転倒に注意しながら、体の状態に合った
運動を選ぶことで自主トレーニング
としても行うことも有効かなと
思います!
もしリハビリを受けている方でしたら、
トレーニング方法を担当のスタッフの方に
ご相談いただくのも良いかもしれません!
今回はパーキンソン病の患者さんが行う
筋力トレーニングの効果を解説しました。
本コラムが少しでも皆さまの
お役に立てればとても嬉しく思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年7月16日)
(更新日:2023年1月1日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Li X, He J, Yun J, Qin H.
Lower Limb Resistance Training in Individuals
With Parkinson's Disease: An Updated
Systematic Review and Meta-Analysis of
Randomized Controlled Trials.
Front Neurol. 2020 Nov 13;11:591605.
doi: 10.3389/fneur.2020.591605.
PMID: 33281732; PMCID:PMC7691593.