歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2022-07-09 15:36:00

知っておきたい!脳卒中の患者さんの運動負荷量を増やすメリット

 

こんにちは!
脳卒中・整形外科疾患の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。

 

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
運動負荷量を増やすメリットを
解説したいと思います。

※運動負荷量とは?
本コラムでは、
「運動負荷の強さ」
「運動を行う時間」と
定義したいと思います!

 

 

脳卒中の患者さんの
運動負荷量が増えるとどのような
メリットがあるのでしょうか?


詳しくお話するために、
今回はKlassenらの
論文を
紹介したいと思います!

 

 

この論文では・・・
入院されている18歳以上の脳卒中の
患者さんが対象となりました。


通常のリハビリを1時間

通常のリハビリよりも負荷が2倍で
 時間は1時間

通常のリハビリよりも負荷が4倍で
 時間は2時間


この3つのグループを比較し
運動負荷量が
増えることで
どのような効果が
あるのか
調査しています。

 

 

その結果・・・
通常のリハビリを行ったグループに比べ
運動量の多いグループは、
歩行距離が延び、歩行速度も向上し、
患者さんが感じる健康感などが
改善できる
ことがわかりました。



つまり・・・
運動負荷量を増やすことで歩行能力が
向上し、健康感も改善できることが
明らかになりました。

 

 

運動の負荷(強さ)や運動を行う時間が
大切であることがいえます。


私も回復期リハビリテーション病棟の
専任であったときは、運動量を確保するため
患者さんの歩行練習を看護師さんや
介護士さんに協力いただいたことも
あります。


リハビリ以外でも運動量を
確保することも大切ですね!

 

 

ただ患者さんの状態によっては、
運動負荷量を増やすことでかえって
お体の状態が
悪くなることもあります。
転倒する危険もあるかも知れません。


現在、リハビリを受けている方でしたら
担当者に適切な運動量をご相談いただいても
良いかも知れません。

 

 

本コラムでは脳卒中の患者さんの
運動負荷量を増やすメリットについてを
解説しました。



本コラムが皆さまの何かの
お役に
立てましたら幸いです。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年7月9日)
(更新日:2022年12月29日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Klassen TD, Dukelow SP, Bayley MT,
Benavente O, Hill MD, Krassioukov A,
Liu-Ambrose T, Pooyania S, Poulin MJ,
Schneeberg A, Yao J, Eng JJ.
Higher Doses Improve Walking Recovery During
Stroke Inpatient Rehabilitation. Stroke. 2020
Sep;51(9):2639-2648. doi: 10.1161/
STROKEAHA.
120.029245. Epub 2020 Aug 19.
PMID: 32811378.

 

 

 

 

2024.04.20 Saturday