リハビリコラム
脳卒中の患者さんが行う後ろ歩きの効果
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)の代表
市川です。
リハビリで行う歩行練習では、
前方・後方・横など様々な方向へ歩いたり、
その場で一回転したり、段差をまたいだりと
ご自宅の環境に合わせた練習を行います。
本コラムでは脳卒中の患者さんが行う
後ろ歩きの効果についてを
解説したいと思います!
脳卒中の患者さんが後ろ歩きを
行うとどのような効果があるのか?
この疑問に答えたWenらの論文を
紹介したいと思います!
この研究では・・・
後ろ歩きを行うと、歩行速度、
バランス能力、マヒ側の歩幅などに
どのような影響があるのかを
調査しました。
その結果・・・
後ろ歩きを行うと歩行速度や
バランス能力が向上し、マヒ側の歩幅も
大きくなるということがわかりました。
「後ろ歩きを練習に取り入れよう!」と
思った方、少しお待ちください!
この研究では・・・
後ろ歩き以外にも通常の歩行練習や
バランストレーニングなどの練習を
行ったグループが含まれています。
純粋に後ろ歩きの練習の効果と
言い切れないところに注意が必要です!
後ろ歩きを練習として取り入れる場合、
転倒する危険が考えられます。
リハビリを受けている方でしたら
担当スタッフにご相談いただくのも
良いかも知れません!
今回は脳卒中の患者さんが行う
後ろ歩きの効果を解説しました。
本コラムが皆さまの少しでもお役に
立てましたらとても嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年6月16日)
(更新日:2023年1月1日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Wen H, Wang M. Backward Walking Training
ImpactsPositive Effect on Improving Walking
Capacityafter Stroke: A Meta-Analysis.
Int J Environ ResPublic Health. 2022 Mar 12
;19(6):3370.
doi: 10.3390/ijerph19063370.
PMID: 35329056;
PMCID: PMC8956083.