歩行専門の自費リハビリ施設「アルコネクト 」

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リハビリコラム

2022-03-18 10:00:00

パーキンソン病の患者さんに対するリハビリの効果

 

こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)代表の
市川です。

 

 

本コラムではパーキンソン病の
患者さんに対するリハビリの効果を
解説したいと思います。

 

 

パーキンソン病の患者さんには
手の震え、筋肉のこわばり、
バランスを崩しやすくなるなどの
運動
面の症状だけではなく、睡眠障害や
自律神経障害がみられることがあります。

 

 

リハビリは理学療法、作業療法、
言語聴覚療法の3つがあります。


その中でもパーキンソン病の
患者さんの
理学療法の効果を調査したOkadaらの
論文をご紹介したいと思います。

 

 

この論文では・・・
軽度・中等度の症状がある
パーキンソン病の
患者さんを
対象としました。


6か月以上の理学療法を行うと、
運動症状、日常生活動作、
抗パーキンソン病薬の服薬量への
影響を検証しています。

 

 

その結果・・・
6ヶ月以上の長期にわたる理学療法を
行うとオフ状態での運動症状を改善でき、
さらに抗パーキンソン病薬の内服量を
少なくできることがわかりました。


※オフ状態(現象)とは?

パーキンソン病の症状が内服薬によって
抑えられていない
時です。


ちなみに症状を内服薬で
抑えられている時をオン状態(現象)と
いいます。

 

 

リハビリを行うときに大切なことは
身体の状態を詳しく検査することです。

例えば・・・
関節の動き、筋力、
バランス能力などの
検査を行ったりします。

パーキンソン病の患者さんの場合、

「MDS-Unified Parkinson's
 Disease 
Rating Scale(MDS-UPDRS)」
というパーキンソン病の症状を詳しく
調べることができる検査を行うことが
あります。

 

 

目標・リハビリの検査結果を踏まえて
最適なリハビリメニューを
行うことが大切だと考えます。

お薬が効いている時間を確認し
それに合わせてリハビリを
行うことも必要になります。

 

 

今回はパーキンソン病の患者さんに対する
理学療法の効果を解説しました。

 

 

新しい知見が増えるのに合わせて
リハビリに必要な知識もどんどん
増えています。


私は新しい知見にアンテナを張り、
情報を吟味した上で、患者さんや
利用者さんに還元できたらと
常々感じています。

 

 

本コラムが少しでも皆さまの
お役に立てればとても嬉しく思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

(執筆日:2022年6月14日)
(更新日:2023年1月4日)
(執筆者:市川 貴章) 

 

 

参考文献

1)Okada Y, Ohtsuka H, Kamata N, et al.
Effectiveness of Long-Term Physiotherapy
in Parkinson's Disease: A Systematic Review
and Meta-Analysis. J Parkinsons Dis.
2021;11(4):1619-1630. doi:10.3233/
JPD-212782

 

 

 

 

2024.04.20 Saturday