リハビリコラム
知っておきたい!脳卒中患者さんに対する電気刺激療法の効果
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT (アルコネクト)
代表の市川です。
本コラムは脳卒中患者さんに対する
電気刺激療法の効果を解説して
いきたいと思います。
最近、家電量販店さんに家庭用の
電気刺激装置が販売されているのを
ご存じでしょうか?
テレビのコマーシャルでご覧に
なった方もいらっしゃると思います。
電気刺激療法の効果として、
①手や足を動きを良くする
②筋肉が痩せることを予防する
③痙縮を和らげる
などがあります。
Sharififarらによれば、
通常のリハビリに電気刺激療法を
追加すると、バランス能力・歩行能力・
つま先をあげる力(背屈する力)が向上する
ということが明らかにされています。
※この論文には、電気鍼(はり)治療の
効果が含まれておりますので、
解釈には注意!!
ただし!電気をただ流せば良いかというと
そうではありません。
身体の状態や目的に合わせて、
電気を流す場所、電気の強さ、
治療時間などの調節が必要です。
例えば・・・
手や足の動きの改善なのか、
痙縮を和らげるためのなのかに
よって方法も変える必要があります。
その調整が不十分であると、
その効果も半減してしまうかも
知れません。
本コラムでは脳卒中患者さんに対する
電気刺激療法を解説しました。
皆さまの何かのお役に立てましたら
とても嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(執筆日:2022年5月28日)
(更新日:2023年12月4日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Sharififar S, Shuster JJ, Bishop MD.
Adding electrical stimulation during standard
rehabilitation after stroke to improve motor
function. A systematic review and meta-
analysis. Ann Phys Rehabil Med. Sep2018;61(5):
339-344. doi:10.1016/j.rehab.2018.06.005