リハビリコラム
脳卒中患者さんの痙縮に対する振動刺激療法
こんにちは!
歩行専門の自費リハビリ施設
ARUKONECT(アルコネクト)
代表の市川です。
先日、日本物理療法学会主催で行われた
脳卒中患者さんの痙縮に対する振動刺激の
勉強会に参加しました。
※振動刺激療法とは?
家電量販店にも売っている
持ち運び可能なマッサージ器を
利用したリハビリです。
※痙縮とは?
手や足が突っ張ってしまったり、
こわばってしまう症状のことです。
痙縮のある筋肉またはその裏に
ある筋肉にマッサージ器を当てて
刺激します。
例えば・・・
腕の力こぶの筋肉に痙縮があるとします。
その場合、マッサージ器を力こぶの筋肉、
またその裏にある二の腕の筋肉に当てます。
”痙縮に対して振動刺激が効果的”と
ある医師から聞いたことはあったのですが、
勉強会をきっかけに論文を調べてみました。
Avvantaggiatoらによれば
振動刺激療法は、肘や手首の痙縮に
効果的であると報告されていました。
実際にリハビリで行う場合は、
マッサージ器を当てる場所・当てる時間など
検討する必要があります。
その方法さえしっかりと利用者さんと
リハビリ専門職が共有できれば、
自主トレーニングとしても
行いやすい方法だなと思います。
本コラムでは脳卒中患者さんの痙縮に対する
振動刺激療法について解説しました。
少しでも何かのお役に立てましたら
幸いです。
最後までお読みくださり
ありがとうございました。
(執筆日:2022年5月14日)
(更新日:2023年2月27日)
(執筆者:市川 貴章)
参考文献
1)Avvantaggiato, Christian, Roberto Casale,
Nicoletta Cinone,et al. 2021.
Localized Muscle Vibrationin the Treatment of
Motor Impairment andSpasticity in Post-Stroke
Patients: A Systematic Review.
European Journalof Physical and Rehabilitation
Medicine 57 (1): 44–60.